東大新聞オンラインで5月に公開した記事の5月中のアクセスランキングを調べたところ、1位は推薦生に一人一人取材する連載「推薦の素顔」の記事だった。高校時代に米国大学の通信教育を受け、国際的な交流プログラムにも参加した鈴木光さん(文Ⅰ・2年)。テレビでも活躍する鈴木さんの精力的な活動の様子が注目を集めた。
先月に引き続き連載企画「蹴られる東大」の記事が2、3、6位にランクイン。2位の記事はプリンストン大学への留学経験がある東大OGの船引まどかさんへのインタビュー。「勉強していない時はなかった」という留学時代を経て、勉強に対してより真面目になったという。両校生の「大学での学び」に対する姿勢の違いが浮き彫りとなった。
3位は東大とプリンストン大を比較した本の著者・佐藤仁教授(東洋文化研究所)に取材した記事だ。東大の教育環境改善には教員の負担軽減が必須で、授業数削減や事務職員の活用などの方策をとるべきだと語った。東大が世界を意識することの重要性も強調した。6位は高校生と東大生、ハーバード大生の交流会を取材した記事。交流を通じて両校の魅力や改善点が明らかになり、高校生にとっても有意義なイベントとなったようだ。
4位には東大が入試に英語民間試験の利用を検討中と伝えた記事がランクイン。民間試験を合否判定に用いないと明言した3月10日の記者会見から方針が変わると明らかになった。
5位は音楽部管弦楽団(東大オケ)の告知記事。7月下旬から全国5都市を回るサマーコンサートを実施する予定だ。
7位は経済学部卒で若手実業家の御手洗瑞子さんに学生時代の経験や新入生へのアドバイスを聞いた記事。前期教養課程は安い授業料でトップレベルの教授の授業を好きなだけ取れる「駒場ワンダーランド」だと言い、新入生には存分に楽しんでほしいと語った。
8、9位には本紙主催の五月祭シンポジウムに関する記事が入った。8位は登壇者の海津裕准教授(農学生命科学研究科)に人工知能の農業への導入について聞いた記事、9位はシンポジウムの概要を伝えた告知記事だった。
10位は、SNSやテレビでも話題となった東大中央食堂の絵画廃棄問題について伝えた記事。背景には、東大生協と教員の間での情報共有の不足があったようだ。
【2018年5月アクセスランキング】
2 【蹴られる東大⑦】勉強に対する姿勢の差 東大生は勉強していると胸を張って言えるか
3 【蹴られる東大⑥】東大を勝たせた教授が語る、東大に足りない「危機感」と改革
4 大学入学共通テスト 英語民間試験を入試に活用へ 方針を転換
5 「プロ集団」の本格演奏を地元でも 東大オケがサマーコンサートを開催
6 【蹴られる東大⑤】拝啓 悩める高校生へ 〜東大生とハーバード大生が伝える、2大学の魅力〜
7 「駒場ワンダーランド」で知的欲求を満たす 若手実業家・御手洗さんインタビュー
8 【五月祭シンポジウム①】AIで農業機械を自動運転 海津裕准教授
9 【五月祭シンポジウム】人工知能を用いた応用研究の射程と社会実装の課題
10 中央食堂 生協が画家の作品を廃棄処分に 「軽率な判断」と謝罪
過去のランキング
【2018年4月アクセスランキング】連載「蹴られる東大」が人気
【2018年3月アクセスランキング】3/10実施の合格発表に高い関心
【2018年1月アクセスランキング】近藤選手の箱根欠場に注目
【2017年アクセスランキング】まつりさんの記事が今年の年間1位に
【2017年12月アクセスランキング】東大生のSNS事情に高い関心
【2017年11月アクセスランキング】東大生の「銀行志向」に関心
【2017年10月アクセスランキング】「ボカロ」関連の記事が人気
【2017年9月アクセスランキング】哲学者の勉強論に高い関心
【2017年8月アクセスランキング】「駒場図書館冷房停止」が1位
【2017年7月アクセスランキング】宮台教授のメッセージに注目
【2017年6月アクセスランキング】「N高」に注目 論文不正問題に依然高い関心