東大新聞オンラインで4月に公開した記事の4月中のアクセスランキングを調べたところ、1位から4位までを大型連載企画「蹴られる東大」の記事が独占した。同企画では東大と海外大学の双方に合格し東大を半年でやめて海を渡る学生や、東大教授などに取材。東大と海外トップ大を中立的な視点から比較するとともに、東大の進むべき道を探っている。
1位となった連載初回記事は3人の日本人米国大生による座談会記事の前編で、米国大・東大併願の経緯や、東大での半年間の学生生活が話題の中心。同記事の後編は4位に入り、こちらでは3人が自身の米国大での生活や、両大学の違いについて語っている。
2位は海外大進学の先例がほぼなかった高校から東大に半年在籍した後、米国大に進んだ2人の学生の取材記事。3位の記事では日本人高校生の海外大進学支援を行うNPO法人の理事長も務めるハーバード大の学生・髙島崚輔さんに話を聞いた。7位にも髙島さんとある東大生の視点から東大の「国際的地位」について考えた同連載の番外編がランクイン。特集名の意外性に加え、どの記事でも学生の目から見た二つの国の大学それぞれについての率直なコメントを載せたことが話題となったようだ。同連載は現在も続いている。
5位にランクインしたのは今年3月14日に閉店した本郷キャンパス近くの居酒屋・チムニーに関する記事。同店は多くの東大教員や学生に行きつけの店として愛されていた。閉店を惜しむ複数の教授の声を紹介した他、チムニーの店長からのコメントも掲載し、SNSでも大きな反響を呼んだ。
6位には東大の2018年度入学式の模様を伝える速報記事がランクイン。ロバート・キャンベル国文学研究資料館長の式辞の内容などを紹介した。キャンベル氏は、他者への理解や共感は喜ばれるのか否かという問いを提示。他者と接する際の言葉の論理と共感のバランスこそが教養だと話した。入学式の速報記事は昨年も多く読まれており、東大の入学式への関心の高さがうかがえる。
9位は好評連載「N高生のリアル」の最終回。この記事では連載を担当した記者が取材を通して考えたことを述べている。N高は学習者の集中を阻害するインターネットサービスを生徒から遠ざけずに、あえて教育に取り込み挑戦を続けていると総括した。
【2018年4月アクセスランキング】
1 【蹴られる東大①】本音で語る、僕らが海外を選んだ理由(上) 海の向こうへの挑戦
3 【蹴られる東大④】ハーバードで2年間 気付いた「自分、東大、ハーバードの強み」
4 【蹴られる東大②】本音で語る、僕らが海外を選んだ理由(下) 海の向こうで見たもの
5 さよならチムニー
6 東大入学式 ロバート・キャンベル国文学研究資料館長「論理と共感のバランスこそ教養」
7 【蹴られる東大 番外編】ハーバード大生と東大生が見る東大の「国際競争力」
9 【N高生のリアル】<子供たちだけの世界>に学校を 記者が見たN高がつくる未来
10 「東大生よ、神宮に集え!」4月14日六大学野球開幕戦で、硬式野球部・応援部主催の学生無料招待試合開催
※当該期間に公開した記事のみを集計
過去のランキング
【2018年3月アクセスランキング】3/10実施の合格発表に高い関心
【2018年1月アクセスランキング】近藤選手の箱根欠場に注目
【2017年アクセスランキング】まつりさんの記事が今年の年間1位に
【2017年12月アクセスランキング】東大生のSNS事情に高い関心
【2017年11月アクセスランキング】東大生の「銀行志向」に関心
【2017年10月アクセスランキング】「ボカロ」関連の記事が人気
【2017年9月アクセスランキング】哲学者の勉強論に高い関心
【2017年8月アクセスランキング】「駒場図書館冷房停止」が1位
【2017年7月アクセスランキング】宮台教授のメッセージに注目
【2017年6月アクセスランキング】「N高」に注目 論文不正問題に依然高い関心
【2017年5月アクセスランキング】高橋まつりさん関連記事に大きな注目