東大新聞オンラインで8月に公開した記事の8月中のアクセスランキングを調べたところ、1位は駒場図書館の冷房停止に関する記事だった。駒場Iキャンパス全体の電力使用量を抑えるため、断続的に冷房を停止する措置が取られたことについて、その背景を電力管理に携わる教養学部長補佐の佐藤守俊准教授に取材。試験の近づく7月上旬にこのような措置が取られたことで、今後の学習環境に不安を抱いた学生が多かったことだろう。
2、5位には現役学生から受験生に向けた夏以降の勉強法アドバイスについての記事がランクイン。2回に分けての連載がともに上位に入った。受験生の気持ちに寄り添った実践的なアドバイスが並び、東大受験生の読者も多い東大新聞オンラインの記事で高い注目を集めたようだ。
3位は、2018年度から理IIIの入試に導入される面接試験の実施要項発表を伝える記事。発表によると、筆記試験の点数が高くても不合格になる可能性があるという。推薦入試の導入など制度変更の著しい東大入試における新たな試みとして、東大内外の注目を集める話題だ。
4位には、分子細胞生物学研究所教授による論文不正行為を東大が認定したことに関する記事。研究室内での教授の強い指導体制の下で不適切な画像加工が常態化していたことが、不正が起こった原因の一つとされる。対策として第三者による監視が徹底されることが決まった。
7、9位は現職の東大教授へのインタビュー記事だった。オートファジーの研究者である水島昇教授と国際政治学者の藤原帰一教授に話を聞いた。8月頭に行われたオープンキャンパスに合わせた企画で、教授のユニークな学生時代や研究分野への思いを聞き、進路を考える高校生へのメッセージを語ってもらった。
8位に入ったのは告知記事も高い注目を集めたTEDxUTokyoの取材記事。イベントではテーマの異なる三つのセッションが1日を通して開催され、刺激的なプレゼンが繰り広げられた。実際に参加した記者が熱気あふれる会場の様子を生き生きと伝えた。
6、10位は関東学生1部のリーグ戦を奮闘するラクロス部男子の初戦と2回戦の試合模様を伝える記事。開幕2連勝で波に乗り、学生日本一を狙う彼らの熱い戦いに注目が集まる。
【2017年8月アクセスランキング】
2 【現役学生が語る夏休み・夏以降の勉強法①】一つに決めて何度も繰り返して
3 理Ⅲ面接 筆記高得点者の不合格も 学力試験翌日の27日に実施
4 分生研教授の論文不正行為、東大が認定 医学系5人は不正なし
5 【現役学生が語る夏休み・夏以降の勉強法②】苦しい中でも、知の喜びを忘れずに
6 ラクロス男子、リーグ戦を白星発進 17得点で獨協大を圧倒
7 【東大教員から高校生へ】水島昇教授インタビュー 研究者とはどんな存在か
8 まさに知的な祭典 好奇心を揺さぶるイベントTEDxUTokyoが安田講堂で開催
9 【東大教員から高校生へ】藤原帰一教授インタビュー 映画と国際政治を語る
※当該期間に公開した記事のみを集計
過去のランキング
【2017年7月アクセスランキング】宮台教授のメッセージに注目
【2017年6月アクセスランキング】「N高」に注目 論文不正問題に依然高い関心
【2017年5月アクセスランキング】高橋まつりさん関連記事に大きな注目
【2017年4月アクセスランキング】今年も新入生アンケートに高い関心
【2017年3月アクセスランキング】トップは東大生のテレビ 合格発表の記事も上位に
【2017年2月アクセスランキング】東大女子の座談会特集、入試関連記事に注目
【2017年1月アクセスランキング】1位はブラックラボ検証 受験関連記事も人気
【2016年アクセスランキング】東大新聞オンラインで今年1番読まれた記事は……?
【2016年11月アクセスランキング】トップは図書館閉鎖問題 アメフト、制作展の記事が続く