駒場の名物の一つといえば、正門前に立ち並ぶ演劇サークルの立て看板。インパクトのあるものも多く、そこから活動の熱気が伝わってくる。今回紹介するのは、そんな演劇サークルの一つ、劇団Radishだ。駒場を拠点に、年に2回の公演を行っている。
主宰の久保田さんに話を聞いた
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―どのようなメンバーが集まっているか教えてください。
東大生が多いですが、他大生(早稲田大・昭和女子大・女子栄養大など)や大学院生、社会人の方も所属しています。劇団員は35~40人ほどの、やや小規模な劇団です。
―駒場には多くの演劇サークルがありますが、Radishならでは、という特徴はありますか?
Radishのモットーは「すべての人に演劇を」というもので、様々なライフスタイルを持つ人が演劇を楽しめることを目指しています。「演劇サークルは忙しい」というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、Radishの場合、公演は長期休暇中に、稽古の日程もメンバーの予定合わせられるようにギリギリまで調整しています。授業、アルバイトや、他サークルの活動とも両立しやすくなっています。
役者とスタッフの垣根が無いことも特徴です。公演ごとに役割を選ぶことが出来て、演劇への様々な関わり方を実現することが出来ます。小規模な劇団ならではの特徴かと思いますが、劇団に参加してすぐに舞台にでられたり、スタッフとしても最前線で活躍できます。
―演劇を始めてみよう、という人にいいきっかけを与えてくれそうですね。未経験者の割合はどれくらいですか。
かなり多くて、7割くらいだと思います。Radishは「演劇の入り口」としての団体を目指していて、経験の有無は問いません。様々な経験を持った人が、一緒に演劇を楽しめる環境づくりを心がけています。
―普段の活動について教えて下さい
普段は週一回、土曜日の夕方に全員が参加出来る通常稽古を行っていますが、参加は任意になっています。公演前になると、役者は週3?4の稽古を行います。スタッフは所属セクションによって異なりますが、週3回前後集まって、公演の準備に取り組みます。
―夏の本公演が活動のメインとのことですが、それについて聞かせて下さい。
毎公演ごとに参加メンバーを募り、中心的に参加するのは15人ほどになります。少人数なので、自分のやりたいことが幅広く実現でき、役者とスタッフの両方で活躍する、ということも珍しくありません。
―新入生に向けてのメッセージをお願いします
自由度の高い劇団ですが、演劇に対するみんなの思いは真剣です。毎回の公演で、脚本選びから真剣に行い、完成した劇は多くの皆様に好評を頂いています。演劇に少しでも興味のある方、まずはお話だけでもいかがでしょうか? まだ見ぬ新たなメンバーに出逢える日を楽しみにしています。お待ちしております。
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演劇に興味はあるが、あまり時間が取れないかもしれなくて迷っている。あるいは、まず一公演だけ参加してみたい。そんな風に思っている人にとって、劇団Radishはうってつけのサークルだろう。4月11,18,20日に駒場で新歓ワークショップを行う予定だ。興味が少しでも湧いたら、気軽に参加してみてほしい。詳しい情報は下記のホームページへ。
twitter: @gekidan_radish