ニュースに関する知識をクイズ形式で発信するオンラインメディア「QuizKnock」を2日から、伊沢拓司さん(経・4年)ら東大生数人が稼働させている。記事執筆者のほとんどはサークル「クイズ研究会」のメンバー。取り上げる話題は科学・政治の専門分野から、道路標識やプロレスに関する豆知識まで多岐に渡る。
QuizKnockは、大隅良典栄誉教授(東京工業大学)のノーベル受賞決定に際し「そもそもオートファジーって何のためのもの?」といった4択問題を通して研究内容を解説するなど、世間のニュースを読み解くのに必要な知識をクイズ形式で伝える。解答すると正誤とともに学生の書いた解説が示される。同ウェブサイトは稼働から1週間後の9日時点で、閲覧数が7万を超える人気を得ている。
QuizKnockを立ち上げた理由について、発起人の伊沢さんは東京大学新聞社の取材に対し「裏を取らず情報が不確実などオンラインメディアの現状に、問題意識と自分たちの可能性を感じた」と回答。論文執筆が最終目標の大学生だからこそ、正しい情報を調べてまとめ、「『正確』で『意味のある』情報」を伝えられると考えたという。一度クイズ形式で問い掛けることで、読者が普段流し読みしがちなニュースへ主体的に関わり、情報が定着することを狙う。
この記事は、2016年10月18日号からの転載です。本紙では、他にもオリジナルの記事を掲載しています。
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