東京大学新聞社は3月28日〜4月1日、東大の全新入生を対象にアンケートを実施し、313人から回答を得た。アンケートは毎年新入生の入学時期に行っており、受験や大学生活、進路への意識や社会問題への賛否などを質問している。昨年との比較などから、今年の傾向を分析した。(本文中の割合は小数第1位を四捨五入)(構成・松本雄大)
ワクチンの接種
学内で3回目の接種を行うか聞くと、「接種する」と回答したのは20%にとどまった。「学内ではなく、他で接種する」と回答したのは40%、「ワクチンを接種しない」は10%だった。
東大の学生男女比
本年度の東大合格者(帰国・推薦含む)に占める女子の比率は20.8%だった。東大で学生の男女比が約8:2になっていることについて尋ねると、62%が「問題だ」と回答し、昨年と比べて15ポイント増加した。「問題ではない」と回答したのは21%、「興味がない」と回答したのは14%で、昨年からそれぞれ4ポイント、5ポイント減少。
本年度は東大の男女比に問題意識を持つ新入生が多いことが明らかになった。「その他」として、「それを取り上げなければならないことも、問題だ」「日本の問題だ」「問題だと思うが、女性だけを優遇する制度を設けるべきではない」「男子の割合が高いこと自体が問題かといわれたらそうではないと思う」などの回答も寄せられた。
希望する授業形式
「対面授業中心」が84%で最多。昨年から7ポイント増加した。教養学部は本年度のSセメスターから一部オンラインでの授業を継続しつつ、対面授業を基本とした授業体制にすると発表しており、多くの新入生の希望に沿う形になった。「オンデマンド(自分の好きな時に動画を再生できる)の授業中心」が10%で昨年から横ばい、「リアルタイムのオンライン授業中心」は3%で昨年から4ポイント減少した。
支持政党
25%が自民党と回答し、政党の中では最多。昨年からは4ポイント増加した。国民民主党は7%で昨年から6ポイント増加した。立憲民主党(5%)、日本維新の会(3%)が続き、その他の政党は2%に満たなかった。「支持政党はない」という回答は40%と最多だが、昨年からは17ポイント減少した。「分からない」と回答したのは15%で昨年から2ポイント増加した。
*アンケート実施要項
アンケートにはGoogleフォームを使用。3月28、29日の諸手続や30日、31日のプレオリ(新入生向けのオリエンテーション)で新入生にフォームにアクセスできるQRコードを掲載したビラを配布し、回答を呼び掛けた。
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