東京大学新聞社は3月28、29日、東大の春期新入生を対象にアンケートを実施し、2820人から回答を得た。アンケートは毎年新入生が入学する時期に行っており、受験や大学生活、進路への意識や社会問題への賛否などを質問している。昨年との比較などから、今年の傾向を分析した。(本文中の割合は小数第1位を四捨五入) (構成・高橋柚帆)
マスクの着用
政府は、3月13日よりマスク着用を「個人の判断」に委ねると発表したが「3月13日以降着用していない」「4月以降着用しない」と回答したのはともに9%にとどまった。44%が「しばらくは着用を続ける予定」と回答し「周囲の一定数の人が外し始めたら外す」と回答したのは33%だった。周囲の人のマスク着脱については「特に何も思わない」とした人が78%に上り、「マスクを外してほしいと思う」は14%、「マスクを着けてほしいと思う」は7%だった。
東大の学生男女比
本年度の東大合格者(帰国・推薦を含む)に占める女子の比率は22.7%で過去最高だった。東大で学生の男女比が約8:2となっていることについて「問題だ」と回答したのは45%で、昨年と比べて16ポイント減少。「問題ではない」は26%、「興味がない」は26%と、それぞれ5ポイント、12ポイント上昇した。「その他」として「女子の割合を増やすべきだが、その方法は慎重に検討されるべきだ」「無理に均等にする必要はないと思う」などの声が寄せられた。
希望する授業形式
「対面授業中心」が86%で最多。次に「オンデマンド(自分の好きな時に動画を再生できる)の授業中心」は7%で昨年より3ポイント減少した。「リアルタイムのオンライン授業中心」と回答した人は3%で昨年から横ばいだった。
支持政党
24%が自由民主党と回答し、政党の中では最多。昨年より1ポイント減少した。「国民民主党」(7%)、「立憲民主党」(4%)、「日本維新の会」(3%)と続いた。43%が「支持政党はない」、14%が「分からない」と回答した。