東京大学新聞社は3月28日・29日、全新入生を対象にアンケートを実施し、新入生3125人の92.0%に当たる2875人から回答を得た。このアンケートは毎年入学の諸手続き時に実施する、
(構成・湯澤周平)
紙の新聞を読む頻度
高校生の時、紙の新聞を読む頻度はどれくらいだったか聞いたところ「ほぼ毎日」と答えた人は15%にとどまった。「新聞をとっていたが読んでいなかった」と答えた人は30%、「新聞をとっていなかった」と答えた人は25%を占め、紙の新聞を読んでいない人が紙の新聞を少しでも読んでいる人を上回った。
有効回答数のうち「ほぼ毎日」と答えた人の割合が最も高かったのは理Ⅲで23%。文Ⅰ(22%)、文Ⅲ(20%)、文Ⅱ(13%)、理Ⅱ(12%)、理Ⅰ(11%)の順だった。
東大の学生男女比
東大の学生男女比が約8:2になっていることについて聞いたところ「問題だと思う」「より多様な視点で議論するために女性を増やすべき」「女性の社会進出に貢献するために女性を増やすべき」「学内で友達を作りやすくするために女性を増やすべき」と答えた人の合計は55%と過半数を占めた。一方で32%の人が「特に問題ではない」と答え、「興味がない」と答えた人は10%だった。
男女別に見ると「特に問題ではない」と答えたのは、男性は有効回答数2313件のうち35%、女性は有効回答数535件のうち25%。「興味がない」と答えた人は有効回答数のうち男性の11%、女性の6%を占めた。
支持政党
どの政党を支持しているか聞いたところ、昨年に引き続き自民党が21%で最多だが、支持率は昨年に比べ9ポイント低下した。立憲民主党(4%)、日本共産党(1%)が自民党に続き、その他の政党の支持率は全て1%未満という結果に。「支持政党がない」と答えた人は41%と昨年から横ばいだったが、「分からない」と答えた人は昨年から14ポイント増え29%とほぼ倍増した。
科類別に見ると、文科と理科の間で関心に違いが見られる。有効回答数のうち「分からない」と答えた人の合計は文科の各類では2割台前半だが、理科の各類では理Ⅲの39.1%を筆頭に軒並み3割台となった。
【新入生アンケート2019】
この記事は、2019年4月23日号からの転載です。紙面では新入生アンケートの全ての質問に対する回答結果の一覧も掲載しています。他にもオリジナルの記事を掲載しています。
インタビュー:抽象的に考え分厚く勉強 大学で数学を学ぶ意義は 斎藤毅教授(数理科学研究科)
ニュース:硬式野球法大戦 制球難で開幕連敗 2回戦では打線に光明
ニュース:科学研究者意識調査 「特に基礎研究の状況が悪化」
企画:新入生アンケート2019 32%が「男女比問題なし」 入試への施策、賛成派多数
企画:地方出身学生の事情に迫る
企画:クラス役員の実態に迫る 閑職にも意義あり?
企画:新歓の宣伝 Twitter多用 伝達力は疑問
企画:非日常で圧倒的成長 体験活動プログラムの実態と魅力
キャンパスガール:壬生蓮花さん(文Ⅲ・2年)
※新聞の購読については、こちらのページへどうぞ。