英教育機関クアクアレリ・シモンズ(QS)社は10月、最新版アジア大学ランキングを発表し、東大は09年の開始以来最低となった昨年と同じ13位だった。「学術評価」と「企業評価」では昨年に引き続き100点を取ったが、「外国人教員率」や「受け入れ/送り出し交換留学生率」など国際化の面での低評価が目立ち、上位校との差につながった。
総合順位ではシンガポールの大学が1位2位を占め、上位10校中4校は香港の大学が占めた。総合1位は昨年3位の南洋理工大学(シンガポール)。「教員1人当たりの論文数」で65点(昨年比4.5点増)まで点数を伸ばし躍進した。3年連続首位を保っていたシンガポール国立大学は「論文1本当たりの被引用数」の点数低下(昨年比13.8点減)が響き2位に転落。香港大学も昨年2位から5位と順位を落とした。
日本で30位以内に入ったのは昨年と同様7大学。大阪大学と九州大学が順位を上げたが、他の国内上位大学は昨年と同じか順位を下げる結果となった。
当該ランキングは、6月に発表された世界大学ランキングと異なり、「受け入れ/送り出し交換留学生率」「Ph.D.を持つ教員率」といった指標を加え、評価項目ごとの比重も変化させたアジア圏に特化したランキングだ。比重の内訳は以下の通り。