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2022年5月9日

2022年春の紫綬褒章 東大の玄田教授と野崎教授が受章

 内閣府は4月29日付で2022年度春の褒章を発表し、東大からは玄田有史教授(東大社会科学研究所)と野崎京子教授(東大大学院工学系研究科)が紫綬褒章を受章した。玄田教授は専門である労働経済学・計量経済学で「ニート」やフリーター、完全失業者といった、好ましい就労機会を得られない人々の研究を続けてきた。野崎教授は有機合成化学、有機金属化学、高分子合成化学などの研究を行っている。今回、両教授は専門における貢献を賞された。

 

 玄田教授は、ニートやフリーターの存在を社会に訴えてきた。無業者・不安定雇用者と安定雇用者の間の移動が減少していることにも着目し、構造の解明に取り組んでいる。共著の『ニート フリーターでもなく失業者でもなく』(幻冬舎)は「ニート」の存在が広く認知されるきっかけにもなった。

 

 野崎教授は、複数のモノマーと呼ばれる分子を重合させて、ポリマーと呼ばれる高分子化合物を合成する共重合などを研究している。過去には、科学技術で優れた業績を挙げた人物を表彰する東レ科学技術賞などを受賞している。

 

 紫綬褒章は科学技術分野で発明・発見をした、または学術およびスポーツ・芸術文化分野で優れた業績を挙げた人物に授与される。今回は、玄田教授や野崎教授をはじめ21人が受章した。

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