東大は21日、入試に関する記者会見を開催し、来春に実施する2017年度入試での推薦入試の定員は全学部・学科で16年度入試から変更しないことや、18年度入試から前期日程試験の理Ⅲ入試で導入する面接の詳細などを発表した。
理Ⅲでの面接導入に関しては、18年度入試から前期日程試験3日目に1人10分程度で行うとした。志望動機などについて受験者が作成した文書や入学志願表、調査書を基に、人間的成熟度・医学部への適正・コミュニケーション能力を自由面接で評価する。
推薦入試では募集人員の変更なし
16年度入試から始まった推薦入試に関しては、17年度入試でもおおむね同様の日程・方式で実施する。11月1~4日に出願受付を実施し、志願者の提出した書類に基づく第1次選考の結果を12月1日に発表。12月17、18日に予定される面接や討論などの第2次選考、センター試験を経て2月8日に最終合格者を発表する予定だ。今回からは、出願者の手間や書類不備を減らすために、出願書類提出と別にウェブ上での「インターネット出願登録」も行う。
募集人員は、全ての学部・学科で昨年と同数だった。16年度入試では薬学部などで出願者数が募集人員を下回ったが、「推薦入試は開始からまだ1年で、今は合格者の動向や出願者数を見ていく段階」として、すぐに制度を変更することは考えていないとした。
8月2日発行号に詳細を掲載予定です。
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