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2023年3月18日

藤井総長「人類の普遍的な課題について発言」  大江健三郎さん死去受けコメント

 東大は3月14日、3日に亡くなった作家の大江健三郎さんに関する藤井輝夫総長のメッセージを発表した。大江さんと東大の関わりなどについて触れ、哀悼の意を表した。

 

 藤井総長は業績を振り返るともに、反核などを訴えてきた大江さんについて「人類の普遍的な課題について発言を続け、国内外で高く評価されてきました」とコメント。2021年に自筆原稿などの資料が東大文学部へ寄託されたことに触れ「日本文学への多大なご貢献に感謝申し上げるとともに、ご冥福を心よりお祈り申し上げます」とした。

 

 大江さんは東大文学部に在学していた1957年、本紙が主催していた「五月祭賞」で『奇妙な仕事』が入賞し文壇の注目を集めた。58年には芥川賞、94年にはノーベル文学賞を受賞した。2021年には、寄託資料を管理する「大江健三郎文庫」(仮称)の設立を目指すことを東大が発表していた。

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