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2014年11月27日

東大新総長は五神真教授に事実上決定

濱田純一総長の任期が来年3月末で満了することに伴う総長選が27日に行われ、五神真教授(理学系研究科長・理学部長)が事実上、第30代総長に決まった。文部科学相の任命を受け、正式に就任する。任期は来年4月~2021年3月の6年間で、再選はできない。濱田現総長が進めている全学部での4ターム制の導入などの改革を、どのように引き継いでいくかが焦点となる。

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五神教授は、1957年生まれの57歳。83年に理学系研究科博士課程中退し、同年理学部助手。88年工学部講師、90年同助教授、95年工学系研究科助教授、98年同教授、05年総長特任補佐(~07年3月)、10年工学系研究科附属光量子科学研究センター教授、同年理学系研究科教授、12年副学長(~14年3月)を歴任した。本年度4月から、理学系研究科長・理学部長に就任している。

理学部は本年度10月から、海外の大学で2年以上修めた学生を学部3年生に編入させる「グローバルサイエンスコース」を開始。本年度は化学科で実施し授業は全て英語とするなど、国際化に向けた取り組みを強めている。

今回の総長選では9月に、代議員会と経営協議会が第1次候補者10人程度を推薦(結果は非公表)した。第1次候補者に対し総長選考会議(議長=佐々木毅・元総長)が、大学の将来構想や経営方針などの聞き取り調査を実施。6日に第2次総長候補者として五神教授に加え、江川雅子理事、長谷川壽一理事・副学長、宮園浩平教授(医学系研究科長・医学部長)、大和裕幸副学長が選ばれていた。

投票に際しては東大の教授、准教授、教授会構成員である講師が選挙権を持っていた。投票を3回実施しても有効投票数の過半数獲得者が出ず、4回目は五神教授と宮園教授の決選投票に。五神教授が894票、宮園教授が705票を獲得し、五神教授が次期総長予定者に選ばれた。

***

 五神教授は27日夜に記者会見を行う予定。会見の様子は本紙12月2日号に掲載します。

この記事は、東京大学新聞号外からの転載です。

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