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2014年5月12日

ニコニコ超会議は、学問を身近にする

 4月26日幕張興奮にて開催されたニコニコ超会議3を取材してきた。田舎者の私は、海浜幕張駅に着いた時点で、都会な雰囲気に圧倒され、幕張メッセが見えた時点で、現代建築に圧倒され、中に入ったら、言わずもがな。

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 音楽とカラオケとコスプレが織りなす異世界、その世界の住民に一日、自分はなれるのだ…。 自衛隊ブースで自衛隊の制服を着ることができるとの事で、体験してみた。

 ブースには、航空、海上、陸上自衛隊全てのユニフォームが準備されていた。ちなみに、一番列ができていたのは海上自衛隊であった。自衛隊は、最近何かと話題になっている。自衛隊スタッフの方は、「これを機会に自衛隊について知ってほしい」との事。服から入るのもいいかもしれない。何事も形から入るのが良いとも言うし。

 他に、政党のブースで、各政党が、自分たちの考えが何たるか主張していたり、科学者が、自分の研究について講演したりしていた。 ニコニコ超会議には、このような側面が強いと思った。つまり、自分たちのことを知ってもらう機会という側面である。

 ニコニコ超会議には、若い世代を中心として、大勢の人が集まる。自分の趣味、興味に合致したブースを目当てに来た人々に、新たな興味対象として、自分を提示したい、その思いを各ブースから感じた。私自身も今回、趣味を広げられたと思う。趣味が広がることはいろんな意味を持ち得る。会話の話題が合う人が増えて、コミュニケーションが円滑になりうる。

 他にも、例えば、政党ブース、科学ブースは、若者の政治、科学離れを解決する突破口ともなり得るかもしれない。そう考えると、ニコニコ超会議には、現代社会を変革する可能性を持っているともいえる。

 特に後者について、思うところがある。 ニコニコ.png  私は入りたてほやほやの一年生だが、大学に入学して思ったのは、学問というものには高いハードルがあるということである。

 具体的にいうと、お金と手間のかかる大学受験を突破しなければならないという第一ハードル。第二ハードルは、財布に非常に優しくない教科書、参考図書の購入。そして、勉強し続けるという第三ハードルだ。これが一番大きい。学問というのは、修めるのがいろいろ大変だなとつくづく思う。

 しかし、これは、入学する前からある程度分かっていたことでもあり、世間一般でもその認識はあると、私は思っている。それが、政治、科学離れにつながっていると私は思う。「むずかしくて、勉強するのが大変そう」。

  しかし、みんなが学問を修める必要はないのである。興味は一応あるという状態であれば、それでいいと思う。専門用語を知っている必要はないのだ。アンテナははってあるという状態でいいと思う。何かニュースがあれば、それを聞き流さなければいいと思う。ニコニコ超会議で楽しみながら、アンテナを広げてほしい。これで私の拙文を終わりとしたい。

(文 横井一隆)

 

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