学部1年生が対象の「駒場運動会」が30日、駒場Ⅰキャンパス第一グラウンドで開催される。種目は4×100メートルリレーで、全20チーム80人が参加を申請している。本年度に初めて実施されるイベントで、種目の多様化も検討しながら来年度以降も実施予定。これまで学部1年生全体を対象とする運動のイベントはほとんどなかった。
予選・準決勝・決勝が30日の午後4時30分~6時、一挙に実施される。当初とは事前に別日を設けて予選を実施する予定だったが、参加チームが目標の50に到達せず、変更された。
参加チームは、クラス・男女関係なしに4人一組で募集された。運動会総務部の佐藤滉介さん(養・4年)によると、同じクラスの4人で参加するチームが15チームほどあるという。女性だけのチームもあり、何らかのハンデを検討しているそうだ。
駒場運動会は、運動会の主催で実施される。本年度の1年生は、自治委員などに加え「運動会委員」をクラスから1人選出。運動会委員を通じて運動会総務部に参加申請がなされた。
駒場運動会を実施する目的について、運動会総務部の佐藤滉介さん(養・4年)は①クラス内での交流のきっかけを提供する②クラス、科類を超えた新入生との交流のきっかけを提供する③新入生と運動会・運動部との距離を近づける―の3点を挙げている。
予選では20チームが、4チームごとで5組に分けられる。各組で1着になった4チームと、各組2着以降の中でタイムの速い4チームの計8チームが準決勝に進出。準決勝でも4チームごとで2組に分かれ、各組1着の2チームと残りのチームの中でタイムの速い2チームの計4チームが決勝に進む。
表彰式も同日に実施予定。入賞賞品や参加賞も準備されている。優勝チームには、駒場Ⅰキャンパスのレストラン「ルヴェ・ソン・ヴェール駒場」で使える4千円のディナー券が4人分贈呈される。決勝に残った残り3チームにも千円のランチ券が人数分贈られる。参加賞としては運動会グッズ、スポーツドリンク、ノートが全員に渡される予定だ。
駒場での運動会の開催については1964年発行の安藤圓秀の『農学事始め』で、「駒場の運動会の起源は明らかではないが、1887年前後には、大アーチを設けるほどの運動会にまで発展していた」などの言及がある。佐藤さんによると、駒場運動会は来年度以降も実施する予定で、運動会各部と連携して競技種目の増加も検討しているという。駒場運動会に関する問い合わせは運動会総務部(undoukai@undou-kai.com)まで。