インタビュー

2014年3月13日

「自信を持っていい人が、持っていない問題」を解決したい 堀江貴文さん

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Facebookページ「堀江貴文ミリオンセラープロジェクト」より

ホリエモンこと堀江貴文さんの近著『ゼロ』の仙台講演ツアー潜入記を2回にわたりお送りしました。
クラウドファウンディングでツアー資金を集めるなど、画期的な取り組みがされていますが、実はその舞台裏には、ひとりの仕掛人がいました。
『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』『嫌われる勇気』などベストセラー書籍を連発している編集者、柿内芳文さんです。
『ゼロ』ミリオンセラープロジェクトの舞台裏から、東大生へのメッセージまで、お話を伺いました。

―― 堀江さんの近著『ゼロ —-なにもない自分に小さなイチを足していく—-』が好調です。

柿内 3ヶ月で33万部が売れました。うち1割は電子書籍です。電子書籍でこれだけ売れるのは、極めて異例と言えます。

―― この本は、どういったテーマなのでしょうか?

柿内 一言で言えば、「人生をどう生きるか」ということです。非常に普遍的なテーマです。読者のみなさんの中には、「ホリエモンといえば『金』だろう」といった考えをお持ちの方がいらっしゃるかもしれない。しかし、堀江さんの著書は全部で50冊近くあるが、実はメッセージは変わっていない。

特にこの『ゼロ』は、今後何十年も読まれる本になると考えています。なぜなら、変わらないテーマを書いているから。正しいメッセージを、正しい形で、正しく伝えることができれば、長い間残る本になると思います。

―― 現在、仙台をはじめとする全国を公演中ですね。このプロジェクトはどのような背景で始まったのですか?

柿内 まさに、『ゼロ』で書いたことを、堀江さん自らが実践している、ということですね。全国の人にフェイストゥフェイスで会って、自分の思いを伝えていくという、「小さなイチを足していく」チャレンジです。そうまでして伝えたいことが、今の堀江さんにはあるんですよ。やりたいこと、やれることはぜんぶやれ!と断言する堀江さんらしいプロジェクトとも言えます。

―― 東大生協でも、『ゼロ』は売れています。東大生に向けて、この『ゼロ』はどのような意味を持つ本になるでしょうか?

柿内 まさに、東大のような最高学府に通う学生さんにこそ、この本のメッセージを読んでほしい。将来、責任ある立場でリーダーになる人が多いと思います。一方で、彼らの中に、古い閉塞感がたまっているのは、危惧すべきことです。ぜひ、殻を破って、未来を作っていってほしい。

もっと言ってしまえば、東大を目指す高校生にも、責任はあると言えます。臆病にならず、前に進んでほしい。そのためのメッセージが、この本にあります。

―― 最後に、東大生にメッセージをお願いします。

柿内 東大生はもっと自信を持った方がいい。「自信を持っていい人が持っていない問題」、これが、僕は一番大きな問題だと思います。自分で自分の限界を決めず、やりたいことを、やれるところまでチャレンジしてほしい。まさに「ゼロ」から自分のやりたいことを始めれば、未来はきっと、明るいと思います。

柿内芳文(かきうち・よしふみ)
株式会社コルクの編集者。星海社新書創刊編集長。『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』『99.9%は仮説』『若者はなぜ3年で辞めるのか?』(光文社新書)『武器としての決断思考』(星海社新書)『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)など、メッセージ性が強く、かつ読みやすさにとことんこだわった本を作り続けている。メッセージ等は@kakkyoshifumiまで。

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