10月から本郷地区キャンパスで始まった自転車の共同利用サービス「サイクルシェアリング」の実証実験が、1月から自転車駐輪の登録をしていない学生・教職員も参加可能になった。参加登録をすると自分の自転車がなくとも無料でキャンパス内を自転車で移動することが可能になる。
サイクルシェアリングとは欧米などで事業化されている、駐輪場に配置された自転車を共同で利用するサービスだ。貸し出しと返却の拠点が一つのみの「レンタサイクル」とは違い、駐輪場が複数なのが特徴。
実証実験を始めた目的は、通勤・通学用途ではなく、キャンパス内の移動のみの駐輪自転車を削減できる可能性を探ることだという。
貸し出し用自転車は100台、駐輪場は本郷キャンパス地区各所に計13カ所ある。利用方法は携帯電話やスマートフォンで専用のウェブサイトにログインし、暗証番号を取得する。その後、自転車の荷台に設置されている機械に、暗証番号を入力。荷台の収納口に入っている自転車鍵が使えるようになる。返す時は自転車の鍵をかけた後、収納口に鍵を戻す。
13カ所の駐輪場ならどこに自転車を返却しても良い。1回の貸し出し時間は1時間以内。時間内に返却されないと1週間借りられなくなる。
参加には、専用ウェブサイトに名前やeccsのメールアドレスなどの東大ドメインのアドレスを入力して、会員登録をすることが必要。自転車の台数が100台に増えるなど、実施に向けた環境が整ったため、自転車登録をしていない学生・教職員にも対象を拡大させた。
参加には利用回数などの情報提供やアンケートへの協力が必要。実証実験は本年度末まで行われる予定。本部環境課によると、実験後本格的に実施するかは未定だという。
(2014年2月4日号より)