中国のインターネット検索サービス最大手「百度(バイドゥ)」の日本法人は8日、インターネット記事の熟読度合いを測る独自技術を基に広告事業を展開する東大発ベンチャー「popIn(ポップイン)」を5月に買収したと発表した。買収額は非公表。ポップインの技術を取り込み、広告事業の発展を目指す。
バイドゥはポップインの全株式を取得し、経営統合した。日本では今後もポップインが事業を継続し、他のアジアを中心とした世界市場ではバイドゥが最先端技術を用いた展開を図る。
ポップインは程涛(テイトウ)代表取締役が、情報理工学系研究科修士課程在籍中の研究成果を基に2008年に設立した。読了率や読了時間からインターネット記事の満足度を測る技術を生かし、日本の企業向け事業を展開。東京大学エッジキャピタルや産学連携本部の支援を受け、本郷キャンパスにあるベンチャー企業向け施設アントレプレナープラザに本社を置く。
この記事は、2015年6月16日号からの転載です。本紙では、他にもオリジナルの記事を掲載しています。