夏休みも折り返しの8月後半。今年は新型コロナウイルス感染症(COVID―19)の影響で思うように出歩けず家に長い時間いる人が大半ではないだろうか。大学生になり、親元を離れ一人暮らしをしている人も多いだろう。最初は自炊をしようと意気込んでも、次第に面倒になりついつい外食や総菜に頼りがちになることも。ステイホームの夏、これを機に料理や自炊に凝ってみるのはいかがだろうか。今回は過去に東大新聞オンラインで公開した料理や自炊に関する記事をいくつか紹介する。少しでも料理への意欲が向上すれば幸いだ。
まずは試しに一品作ってみるのはどうだろう。記事「【知のRecipe】なるとが主役? 食べる前から『うずうず』の一品」では、東大農学部出身の食文化研究家・スギアカツキさんに「渦かくしそば」のレシピを取材。ゆでそばにトッピングされた大量のなるとの下にはこうじで漬けた絶品の鶏肉が。総菜が普及している中で、自分で下味を付けて焼く鶏肉は格別に違いない。詳細なレシピは省略するが、前日にビニール袋に塩こうじとしょうゆ、みりんを加え、小口切りにした鶏もも肉を入れて、よくもみ込み一日寝かせる。その後は、なるとを大量に薄く切り、鶏肉を炒めてゆでそばにトッピング。当日の作業時間は約10分と手間いらずなのも魅力の一つだ。是非、自炊レパートリーに追加したり、友人や家族に振る舞ったりしてはいかがだろうか。
そもそも料理の魅力とは何だろうか。記事「Dr.シェフのおだいどこ 医学部卒業生が語る、料理の醍醐味とは?」では、東大医学部出身で医師の仕事と家事・育児を両立する山崎康太郎さんが料理の魅力を語る。学部3年次に料理を始め、その後も料理を趣味とする山崎さん。レシピ通りではなく手元にある材料で工夫して作る楽ししさや友人に振る舞い褒めてもらえるうれしさ、さらに世界に対する「解像度」が上昇することが料理の醍醐味と語る。料理をすることで見えてくる新たな世界とは一体どんなものだろうか。
料理の腕に自信がある人は、少し手の込んだ味付けにこだわってみるのもいいだろう。記事「何気ない日常に彩りを 『辛い』だけじゃないスパイスの魅力」では、東大スパイス部の部員にスパイスの魅力やお薦めのスパイスなどを聞いている。一般にスパイスと聞くとピリッと辛いものを想像するが、その種類や用途は多様で奥深い。スパイス初心者にはかんきつ系の爽やかな香りのコリアンダーやカルダモンがお薦めだという。さらに、辛味調味料以外としてのスパイスの使用法も紹介。この記事を読めば、あなたもスパイスのとりこになること間違いなし。後半にはスギアカツキさんによるスパイスを利用したエスニック風焼肉のレシピも掲載しているので、是非参考にしてほしい。
自炊には継続性が欠かせない。記事「無理せず楽しく始めよう 東大生による自炊反省会」では、3人の東大生が自炊をテーマに鼎談する。最初は意欲があったものの次第に面倒になった人や、継続的に取り組んでいる人など十人十色だ。自炊に活用しているレシピや食材、保存法も紹介している。他人の自炊や料理に関する考え方に触れるのも興味深いだろう。
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東大新聞オンラインでは他にも料理や自炊に関する記事を公開している。そちらも合わせて読んでほしい。このステイホームの夏を活用して、料理に対するモチベーションを高めてはいかがだろうか。
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