キャンパスライフ

2021年3月24日

【新入生必見】バイトどうする?東大生のアルバイト事情

 無事に合格が決まった新入生の皆さん、おめでとうございます。大学の授業やサークルなど、春から始まる大学生活に心躍らせている方も多いと思いますが、アルバイトについてはどのように考えているでしょうか。今回は先輩にアルバイトについてアンケートをとったので、アルバイト選びの参考にしてみてください。

(構成・西岡高志)

 

アンケートの概要

対象:学部1〜4年生

実施期間:2021年2月22~3月1日

実施方法:Googleフォームによるアンケート

回答数:33件

 

やっぱり時給の高い家庭教師?意外な結果に

 

 東大生は家庭教師をしている、というイメージを描いている方も多いのではないでしょうか。大学受験で勉強してきたことをそのまま応用することが可能で、時給も高いというのが家庭教師の一つの魅力です。さらに東大入試では文系でも数学が必須、理系でも国語が必須なため、東大生は幅広い科目を勉強をしています。その点も家庭教師をする上で有利に働きます。

 

 では、アンケートの結果を見てみましょう

 

質問:どのようなアルバイトをしていますか/していましたか。複数のアルバイト経験がある方はその中で最も主要なものを一つ選んでください

 アンケートでは、主なアルバイトとして家庭教師を挙げた人は1割ほどで、塾講師が最多という結果に。主なアルバイトを択一で回答する形式のため、家庭教師の経験者はさらに多い可能性もありますが、家庭教師以外を主なアルバイトとしている人が多いようです。

 

 塾講師も含め、教育系の職種を挙げた人が目立つ一方、中には飲食業や販売、大学の事務の手伝いや新聞社の編集補助という回答もありました。「東大だから」ということはなく、さまざまな職種を選んでいるようです。

 

各アルバイトの良かった所、悪かった所

 

次に、各アルバイトの良い所、悪い所を見ていきましょう。

 

塾講師

 

塾講師の参考画像
(出典)写真AC

週当たりの労働時間

週~5時間・・・5人 週5~10時間・・・4人 週15~20時間・・・ 1人

時給

~1012円・・・1人 1013~1499円・・・3人 1500~1999円・・・3人 2000円~2999円・・・2人 3000~3999円・・・1人

 

塾講師の良い所

 

 

個別指導塾。やることがルーティンワークで、慣れると楽。子供と関わるのは普通に楽しいし癒やされる

 

 

 

個別指導の講師。いろいろな生徒と話すことが自分の勉強にもなった。一人一人に合わせて教え方を変えることを学んだ

 

 

 

集団指導の塾講師。プレゼン力が身に付いたように思います

 

 

 

塾講師(小学生)。子どもと関わるのは楽しい。昔通っていた塾だったので懐かしいし、教わっていた先生と再会できた

 

 

 

集団指導の塾講師をしているが、授業準備の時間も勤務時間に含まれる塾なので予習が大変ということはあまりなくて楽だった

 

 

 回答が最多だった塾講師。アンケートでは、塾講師の良い点として①教える立場になることでコミュニケーション能力やプレゼン力の向上につながる②子どもと関わる仕事であるため楽しい――を挙げた回答が目立ちました。

 

それでは良くない所はあるのでしょうか。

 

塾講師の良くない所

 

 

シフトにあまり入れない

 

 

 

シフトの柔軟性が低く、休みづらい。自分の成長につながらない

 

 

 

塾講師(小学生)。最初は緊張した。生徒の反応が薄いと慌ててしまう

 

 

 

集団指導の塾講師をしているが、高校生相手でもあまり授業を聞かずに騒ぐ人などもいて大変だった

 

 

良くない点としては、①シフトの柔軟性が低く、勤務時間が希望通りにならない②生徒と接する仕事のため、難しい場面がある――を挙げた回答がありました。

 

 家庭教師と同様に、塾講師は受験で培った知識を応用でき、週10時間以内で働いている人が多いので始めやすいアルバイトと言えるかもしれません。一方でシフトで不自由を強いられるという声もあるため、塾講師を希望する人は応募前や面接時に雇用の条件を入念に確認しておく必要があるでしょう。回答にもありますが、授業の準備や予習の時間が労働時間に含まれるかどうかも重要なポイントのようです。

 

家庭教師

 

(出典)写真AC

週当たりの労働時間

週~5時間・・・3人

時給

2000~2999円・・・1人 3000~3999円・・・1人 4000~4999円・・・1人

 

家庭教師の良い所

 

 

時給がいい。授業前に準備をする必要がない。Zoomなので移動する必要もなく、どこからでもバイトできる

 

 

 

時給が高い

 

 

家庭教師の悪い所

 

回答はありませんでした。

 

 回答は3人のみでしたが、良い点として時給の高さを挙げたものが目立ちます。さらに、オンラインの家庭教師なら移動に時間を取られないという良さがあるようです。回答者は全員が週5時間以内で働いており、時給は高い一方で長時間働くことは難しい可能性がある点に注意すると良いでしょう。

 

飲食

 

(出典)写真AC

週当たりの労働時間

週5~10時間・・・2人 週10~15時間・・・1人

時給

1013~1499円・・・3人

 

飲食店アルバイトの良い所

 

 

飲食店のホールでは、接客の仕方やお酒の作り方などを一通り学ぶことができた

 

 

 

従業員の方が仕事を丁寧に教えてくれた

 

 

飲食店アルバイトの悪い所

 

 

飲食店のバイトは肉体労働で時給が低い

 

 

 

必要以上のコミットが求められる

 

 

 教育系のアルバイトとは異なり、接客や調理などの全く違う経験・知識を得られる点が大きな特徴ではないでしょうか。一方で基本的に立ち仕事で肉体労働の側面が強く、ある程度の勤務時間を求められることもあるようです。自分の都合と併せて考えてみるのが良いでしょう。

 

事務

 

(出典)写真AC

週当たりの労働時間

週~5時間・・・3人

時給

~1012円・・・1人 1500~1999円・・・2人

 

事務アルバイトの良い所

 

 

 塾の生徒からの質問も受け付ける雑用係で、時給がかなり良い割に、塾講師のように授業準備のような時間外労働がなかったこと。シフトが柔軟に自分で決定できたこと。入れようと思えばたくさんシフトを入れられるのでたくさんお金を稼げること

 

 

 

受付業務、事務、チューターなどさまざまな業務を経験できた

 

 

事務アルバイトの悪い所

 

 

あまり経験がないので比較はできないが、あまり面白くはなかった

 

 

 

通っていた塾だったので世界が広がらなかった。

 

 

 事務の仕事という選択肢もあるようです。時給が比較的高い職場もあり、通っていた塾で働きたいものの、教えることには抵抗がある人などはお薦めかもしれません。回答を見る限り事務の仕事内容は多様で、中には楽しめなかったという声もあるので、働く前に具体的な業務を確かめておくのが良いでしょう。

 

中にはアルバイトの経験がない人も

 

 33件の回答のうち、大学入学後にアルバイトの経験がないとの回答も6件ありました。その全てが1、2年生で、学業が忙しかったことを理由とする回答が最多でした1年生は必修科目が多いため授業で忙しく、進学選択を控えた2年生も行きたい学部・学科によっては勉強が忙しくなります。周りの友人がアルバイトをしていても、「自分はアルバイトはしない」という選択もあることを頭の片隅に置いておくと良いでしょう。

 

新入生へアルバイト選びのアドバイス

 

最後に先輩からのアルバイト選びのアドバイスです

 

 

大学生活の貴重な時間を費やすことになるので、せっかくなら何か自分の糧になるものにするとよい

 

 

 

自分に合っているものはやってみないとわからないので、最初のうちはいろんなものを試してみるといいかなと思います

 

 

 

時給の良さを見るなら家庭教師がおすすめ

 

 

 

アルバイトするくらいなら長期インターンした方が良いかもしれない

 

 

 

時給だけでなく、人生経験が積めるバイトを選ぶのがおすすめです!

 

 

 

大学に入ってすぐは、どの時間をバイトに充てられるのかという予測がつきにくいです。生活リズムをつかむまでは単発バイトで食いつなぎ、つかんできたら固定のバイトを探すというのが一つの手だと思います。

 

 

 

そこまで大変でなく、稼ぎやすいのはやはり教育系だと思いますが、経験という意味では接客などいろいろな種類を探してみるのがいいと思います。

 

 

 

やりたいバイトをやるのが一番ですが、シフトの決まり方や時給などを軽く見ていると働き始めてから後悔することもあります。時給、シフト、勤務地、やりたいことなど総合的に判断してバイト選びをするといいと思います。

 

 

 お金を稼ぐだけでなく、得られる経験を重視したアドバイスも多数寄せられました。受験で培った知識を生かして教育系のアルバイトに就いた場合は「教える立場」が経験になる一方、思い切って他の業種を選択しても新しい経験が得られます。当然ですが学業やサークル活動、私生活とのバランスも大切です。上手にアルバイトを選んで大学生活を充実させましょう。

 

タグから記事を検索


東京大学新聞社からのお知らせ


recruit

   
           
                             
TOPに戻る