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2023年1月29日

東大、お茶の水女子大と協定締結 研究や多様性尊重で連携強化へ

 東大は1月6日にお茶の水女子大学と「連携及び協力に関する包括協定」を締結した。教育・研究・学生交流・産学連携・地域貢献を中心に連携を進め、学問分野の発展や、多様性と包摂性を尊重するグローバルリーダーの育成を目指す。

 

 教育理念や規模などの異なる両大学の全学的な協定により、一大学の取り組みでは得られない相乗効果を期待するという。藤井輝夫総長は調印式で、連携による教育や研究の向上が図れるほか、構成員の意識変革への期待を発言。お茶の水女子大の佐々木泰子学長は、東大を重要なパートナーとして協力体制を築き、社会イノベーションを推進したいと述べた。

 

 共に文京区内に本部を置く両大学は、部局単位で人材交流や学生交流などを行ってきていた。今回の連携で、両大学のプログラムなどの共有や教員のクロス・アポイントメント(双方の大学の身分を持ち教育・研究活動に当たる制度)などが見込まれる。

 

 東大の女性教員比率は14.6%(昨年5月)、女子学部学生20.1%(昨年11月)であるのに対して、お茶の水女子大の女性教員比率は49.1%(昨年7月)と、両大学の構成員の女性率には差が見られる。東大はダイバーシティ&インクルージョン実現の一環として、昨年11月には女性リーダー育成を目指す施策「UTokyo 男女協働改革#We Change」を掲げ、女性リーダーの育成や「男女⁺協働改革」に向けた構成員の意識改革を進めていくとしていた。2027年度までに女性の教授・准教授を合計約300人採用する計画も発表している。

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