前回はこちら(東大入学後のイベント紹介:ほとんどの東大生が参加する「オリ合宿」とは?)
オリ合宿は、諸手続きの後に行われるクラス旅行の一種。新入生のクラス番号と同じ番号の2年生のクラスがその新入生のクラスのオリ合宿を企画することが多い。基本的に1泊2日で、参加は任意だが仲良くなることが目的なので、できるだけ参加しておいた方がその後の大学生活に有利だと言える。費用は、クラスにもよるが大体1万円から2万円ほど。
諸手続きの最後に自分が配属されたクラスの上クラのオリ長と顔を合わせる。クラスは必修の第二外国語によって振り分けられており、クラス全員で同じ第二外国語を履修する。例外もあるが1クラスは大体30人程度。
出発の前日にはプレオリという、下クラと上クラの簡単な自己紹介やオリ合宿の説明を実施するクラスが多い。ここで初めて同クラが顔を合わせる。ここではオリパンフという、東大のキャンパスライフやオリ合宿の説明が入ったしおりが配布される。
オリ合宿で困ったことがあったら基本的にオリパンフを見るか上クラに聞くと解決できる。オリパンフの内容やデザインはクラスによって異なる。サークルや授業でできた友達と、オリパンフを見せ合っても面白い。
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大抵のクラスは60人~70人乗りのバスを貸し切り、1日目の朝に駒場Ⅰキャンパスに集合して上クラと下クラが一緒にバスに乗って移動する。行き先はクラスによって異なるが、関東近郊が多い。
内容は、富士急ハイランドやディズニーランドといった遊園地系、苺狩りやそば打ちなどの体験系、体育館を貸し切って遊ぶといったスポーツ系などがあり、クラスによって様々ある。
夜は、5月下旬にある東大の学園祭である五月祭の連絡委員、来年のオリ合宿を計画するオリ長などの役職を決めなければならないが、残りの時間はお菓子やジュースを持ち寄っておしゃべりするのが普通。五月祭ではクラスやサークルが模擬店を出す。新入生も、全てのクラスが食べ物などの出店を出すことが多い。食材の買い込みや当日のシフトなど、やることは多い分、終わった後の打ち上げは格別なものだ。
2日目も遊園地や体験活動など何かしらのイベントを実施し、昼から夕方ごろに駒場Ⅰキャンパスに戻ってくる。夜やバス中などで、上クラと下クラや同クラ同士でしゃべり合い、一気に仲良くなって帰ってくるクラスが多く見られる。
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50~60人程度が一度に旅行する数少ない機会なので、ここでクラスの雰囲気などが固まることも。オリ合宿でできたクラス内の雰囲気によって、東大の学園祭である五月祭や、7月にある期末試験に向けてクラス内で協力できるかどうかを左右するかもしれない。同クラや上クラと、上手に仲良くなろう。
オリ合宿の後、五月祭での売り上げを「オリ合宿感謝コンパ」(オリ感)を実施するクラスが多い。これはオリ合宿を実施してくれた上クラに対し、下クラが感謝の意を込めて企画する食事会。オリ合宿が楽しかったと感じたなら、楽しみにしている上クラのために、企画してみてもいいだろう。