音楽部管弦楽団(東大オケ)は7月21日から、全国5都市で演奏を披露する「サマーコンサート2018」を開催する。チケットは税込み1000円〜でhttp://www.ut-orch.com/2018summerから申し込み可能(売り切れの場合あり)。
東大オケは東大で唯一、東大生のみで構成されるオーケストラ。NHK交響楽団のコンサートマスターなど日本トップ級の指導者の下、東大の入学式・卒業式での演奏を任されるほどのレベルを誇る。コンサートでは20世紀最大の指揮者カラヤンが絶賛したザ・シンフォニーホールや、サントリーホールなど、日本を代表するホールを使うまさに「プロ集団」だ。
そんな東大オケによる毎年好評のサマーコンサートが今年も開催。全国に本格的なオーケストラの音色を響かせる。東は千葉県から西は福岡県まで「例年より広い範囲に演奏を届けに行きます」と東京埼玉公演担当の古野杏子さん(法・3年)。訪れる都市も去年より二つ増えた。「そもそもアマチュアのオーケストラでツアーコンサートを行うのは全国でも数少なくめずらしい」と自信をのぞかせる。
披露する曲は、
・序曲「ローマの謝肉祭」(ベルリオーズ)
・バレエ組曲「くるみ割り人形」(チャイコフスキー)
・交響曲第8番ト長調op. 88(ドヴォルザーク)
の3曲。指揮者には、長くチェコでタクトを振ってきた武藤英明氏(写真)を迎える。関西公演担当の東由哲さん(文・3年)は「特にドヴォルザークはチェコ出身なので、本格的な演奏になると思います」と話す。なじみ深い「くるみ割り人形」は、オーケストラに敷居の高さを感じる人でも楽しめる。
3曲の披露を終えた後には「お楽しみ」も。それぞれの地方色を出した楽曲や、観客が参加するイベントで、最後まで飽きることはない。東大オケのサマーコンサートは、地元でハイレベルな演奏を、手ごろな価格で鑑賞する絶好のチャンス。「ぜひライブに行くような感じで気軽に来てください!」
- コンサートマスターよりメッセージ
こんにちは、農学部4年の堀江尚志です。今回、東大オケサマーコンサート2018では、コンサートマスターを務めさせていただきます。さて、東大オケは他の多くの大学オケと異なり、全て東大生で構成されています。つまり、入試などを通し、ただ一つの答えを求めてきた者たちが、答えのない音楽に翻弄(ほんろう)されながらも真剣に向き合い、作り上げた音を聴くことができるのは、プロアマ問わず日本中を探しても東大オケだけです。そんな東大オケが全国5カ所に音楽をお届けに参ります、ぜひ聴きに来てください!