東大は2月16日「高校生のためのオープンキャンパス2023」を8月2、3日に開催すると発表した。前回に引き続き、オンラインで実施する。参加登録方法などの詳細は5月ごろに発表するとしている。

　オープンキャンパスがオンラインで開催されるのは新型コロナウイルス感染症の影響が初めてあった20年度から4回連続。今年もオンラインでの開催にした理由について、担当部局は東京大学新聞社の取材に対し「新型コロナウイルスの影響によって、大学院入試に予備日を設ける必要性が生じており、事前に各部局に照会をしたところ、8月のほぼ全日において大学院入試が実施される可能性があることがわかった」と回答。対面開催のオープンキャンパスでは例年20000人規模の参加者が来場しており、実施日と大学院入試が重なった場合に、試験のための静かな環境を保つことができないと判断した。8月以外の開催も検討したが、21年度に7月に開催した際、高校生から授業・試験期間での開催では参加できないという声が多かったためオンライン開催を決定した。オープンキャンパス参加者に向けて、3月27日には本郷キャンパスなどでも開催もされる「東大の研究室をのぞいてみよう！」プログラムのような対面イベントも周知していく。

　高校生のためのオープンキャンパスは「東京大学においてどのような教育や研究が行われ、どのように社会とつながっているのかを、高校生などこれから大学に進もうとしている方々に知っていただくこと」を目的として、毎年開催されている。前回のオープンキャンパスでは、法学部など各学部や男女共同参画室など各部局が参加。相談会や模擬講義などの催しのほか、バーチャル空間にキャンパスを再現する「バーチャル東大」などの試みも行われた。東大は「バーチャル東大」について、キャンパスの光景や臨場感を体験できるコンテンツとして今後も活用していくとしている。