東大は10月31日から12月下旬にかけて、新型コロナワクチン(オミクロン株対応ワクチン)の追加接種を実施すると発表した。対象は東大の学生・教職員とその家族に加え、東大の客員教員・非常勤講師や日常的に東大で研究を行う研究員、学内事業者、派遣職員など。新型コロナワクチンを2回以上接種済みで追加接種券を持ち、前回接種から3カ月以上経過している18歳以上であることが条件。予約者のみ接種が可能で、接種は任意。10月13日から予約受付を開始している。
今回の追加接種の会場は本郷保健センターで、過去の接種会場だった山上会館本館とは異なる。実施時間は平日の午前9時30〜45分と午後4時00〜45分。オミクロン株に対して従来型ワクチンを上回る重症化予防効果・発症予防効果を有するモデルナ社製の2価ワクチンを使用予定で、今後の変異株に対して有効な可能性も期待される。
国の方針として、オミクロン株対応ワクチンは初回・2回目の接種で使用することは認められていない。今後臨床実験が進み、オミクロン株対応ワクチンを初回、2回目で接種することで従来と同じ免疫効果が得られることが確認されれば、初回からの接種が認められる可能性もある。
東大は21年7〜10月、22年3〜7月の2度、ワクチン接種を実施していた。22年3月からの接種開始発表の際には、新型コロナワクチン追加接種に関する地域の負担軽減と、安全な研究・教育活動の継続を目指すという方針も明かしていた。
【記事修正】
2022年11月13日18時27分、記事1段落目の接種対象者を示す部分について、10月24日に行われた接種間隔の短縮に合わせて「前回接種から5カ月以上経過している18歳以上」から「前回接種から3カ月以上経過している18歳以上」に修正する変更を行いました。