五神真総長は1日、理化学研究所が発見した原子番号113の元素の名称が11月30日に「二ホニウム」と正式決定したことに対し、「長年にわたる原子核物理学研究の賜物(たまもの)であり、我が国の基礎科学と先端技術の先進性の現れ」と祝福する談話を発表した。「性急に成果を求めるのではなく、常に学問の基盤を高め続ける重要性を、ニホニウムの発見が示している」と基礎研究の重要性も指摘した。
113番元素は2004年、理化学研究所の森田浩介准主任研究員らが合成に初めて成功した。欧米以外が元素の命名権を得たのは初めて。五神総長は談話で「今後も本学が、我が国さらには世界の学術に大きな貢献を果たすため、いっそうの努力を重ねていく」と決意を新たにした。
この記事は、2016年12月13日号からの転載です。本紙では、他にもオリジナルの記事を掲載しています。
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