東大工学系研究科と一般財団法人ファインセラミックスセンター、株式会社ワールドラボおよび東ソー株式会社は「次世代ジルコニア創出社会連携講座」を1日に設置した。次世代ジルコニア創出社会連携講座はジルコニアセラミックスの特性向上とその技術分野を支える人材育成を目的としたもの。設置期間は2025年6月30日までの5年間で、費用は7億1800万円。
ジルコニアセラミックスは各種構造部材や歯科材料など、さまざまな分野で実用化されているが、その機能発現のメカニズムは不明な点が多い。そのため材料特性を決める因子を解明し、原子レベルから組織を制御できれば飛躍的な機能向上が見込める。
次世代ジルコニア創出社会連携講座では最先端の電子顕微鏡・計算材料科学・焼結技術を駆使してジルコニアの本質を理解し、機能を極限にまで高める研究を行う。具体的には①ジルコニアの持つ強くてしなやかな力学特性②柔軟な加工性③固体でありながら酸素イオンを通すイオン伝導性④高い屈折率から生まれる高透光性 の四つの特性を追求する。同時に、高度な材料開発研究を推進できる人材の育成・輩出により技術開発を加速していく予定。
この記事は2020年7月14日号から転載したものです。本紙では他にもオリジナルの記事を掲載しています。
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