教養学部学生自治会は12月14日、学生の要望を教養学部に伝える学部交渉を行った。教養学部からは副学部長ら教職員が出席し、議論が交わされた。本年度は新型コロナウイルス感染症の影響で、対面とオンラインの併用形式で行われた。
自治会からの主な要求は大きく八つ(表)。「自主ゼミ開講上限数の拡大」(②)では、自主ゼミのために借用する教室の上限数を現状の5枠から増やすことを要求。学部側は懸念事項を示しつつ7枠への拡大を認めた。「答案・レポートの返却」(④)では、答案返却を部会の判断で妨げないよう求める要望書に対する各部会の回答公表などを提案。要望書に対し、ロシア語部会以外の全部会は教員が答案を個別に返却することに干渉しないとした。
進学選択に関わる要求では議論が白熱した。「進学選択に関する情報公開」(⑤)や「成績原評価開示」(⑥)では、進学選択に関わる点数の公開や原評価の公開時期の前倒しなどを求めたが、学部側は進学選択第1段階の得点分布グラフのUTASでの公開継続を認めたのみで、それ以外の情報公開は認めなかった。
「授業料減免・奨学金」(⑦)では、新型コロナウイルス感染症の影響で困窮した学生への支援継続などを要請した。学部側は努力する姿勢を見せつつも、経済支援は本部の管轄のため約束できないとした。