人事院は8月21日、国家公務員採用総合職試験の合格者を発表した。1717人の合格者全体のうち東大出身者は昨年度 比58人減の249人で、時事通信などによると記録が残る1998年度以降で最も少ない。249人のうち院卒者試験の合格者は112人、大卒程度試験は137人。

　例年、同試験は4月から6月にかけて行われる。しかし本年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響で7～8月に延期され、合格者の発表も予定より2カ月遅れとなった。採用内定者を絞り込む官庁訪問も例年は合格者発表後に行われるが、本年度は正式な選考過程に含まれないとされる面接が「事前面談会」として試験実施前に行われていた。

　院卒者・大卒程度を合わせた総合職試験の申込者は1万6730人で倍率は9・7倍、女性が合格者に占める割合は29.8％だった。出身大学別の合格者数は多い順に京都大学131人、早稲田大学90人、北海道大学69人、東北大学65人と続く。

この記事は2020年9月8日号から転載したものです。本紙では他にもオリジナルの記事を掲載しています。

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