国内の旧帝国大学に当たる七つの国立大学の運動部が戦い総合順位を決める第62回全国七大学総合体育大会(七大戦)が、昨年12月9日に開幕した。今大会は東大が主管校を務める。東大や関東圏の施設などで全43種目が開催される。新型コロナウイルス感染状況を踏まえつつ、有観客で実施する方針だ。東大運動会総務部の大会実行委員会に話を聞いた。
総合3位となった前回大会は「健闘したが東北大学の4連覇が注目を集めた悔しい大会」と振り返る。クラスターの発生などで好成績が見込める一部競技が中止となったことが「非常に残念」だとした。東大主管の今大会は移動や宿泊の負担が少ない。ホームで戦える利点も生かし「史上最高得点で優勝した前回主管時を上回る成績での総合優勝を狙う」
昨年11月には七大学の体育会幹部による運営委員会で今大会の指針が話し合われた。競技関連の予算折衝、日程・会場調整に加え、広報面では大学生協とのコラボグッズやデザインサークルと協働した公式ポスター・パンフレットを作成も行われている。協賛企業との調整や7月に安田講堂で開かれる総合開会式に向けた準備も進む。
新型コロナウイルス感染症対策として、消毒、対人距離の確保、換気など一般的な感染対策を求める。マスクは競技中以外の着用を義務付けるが、熱中症リスクなども考慮する。宿泊は1人1室を推奨し、食事も個人でとるのが原則だ。飲食を伴うミーティング、打ち上げなど大規模会食は禁止する。
体調不良者は実行委員会へ報告の上、検査で陰性でならば試合に出場できる。一方、濃厚接触者と陽性者は試合に出場できない期間がある。濃厚接触者は陽性者との最終接触日を0日目として5日間は試合に出場できない。ただし、2日目と3日目に抗原定性検査キット(「体外診断用医薬品」に限定)による検査またはPCR検査で陰性が確認できれば、3日目から試合に出場できる。陽性者は、有症状の場合は発症日から7日間経過し、かつ症状軽快から24時間以上経過するまで、無症状の場合は検査日から7日間は試合に出場できない。ただし、無症状陽性者に限り、5日目の抗原定性検査キット(体外診断用医薬品または第1類医薬品)による検査またはPCR検査で陰性が確認できれば、6日目から試合に出場できる。