東大は10月17日、中曽根康弘元首相の合同葬儀に際し弔旗掲揚を予定していたが、天候不良のため中止した。東京大学新聞社の取材で明らかになった。同日、弔旗が掲揚されると目されていた本部棟前では、学生数人が弔旗掲揚への抗議活動を行った。
東大によると、中曽根元首相が東大の卒業生であることなどを踏まえ、合同葬儀が行われる午後2時ごろに弔旗掲揚を予定していた。実際には天候不良で掲揚は行われなかったが、法人業務の主要部署である経営企画部と総務部の管理職が黙とうした。その他の構成員に対しては「土曜日でもあるので、自発的な行動に任せることにした」という。弔旗が掲揚される予定だった場所については、掲揚場所付近に人が集まり新型コロナウイルス感染症の感染リスクが高まることを考慮して回答を控えるとした。
今回の合同葬儀に際しては、文部科学省が弔意表明を国立大などに求める通知を13日付けで出していた。