東大は5月10日、三菱UFJファイナンシャル・グループ(MUFG)とパートナーシップ協定を締結した。東大の学知・技術とMUFGの知見・ネットワークを融合し、社会課題解決・未来社会創造に寄与していくという。
同協定は「『学知×金融』のチカラによる課題解決と未来創造」をビジョンに掲げる。「未来の社会に貢献する大学」や金融機関の役割を追求し、金融サービスの安全性向上や金融人材育成を目指す。具体的には①先端・未来技術の活用を通じた産業育成や金融ビジネスの高度化②持続可能な地球・社会の実現③国民の資産形成やファイナンシャルWell-Being(経済的な安定を確保し幸福な状態にあること)の実現④科学技術・イノベーション(技術革新)の担い手である大学の在り方の探究─を推進するとしている。
「世界の公共性に奉仕する大学」を掲げる東大は、社会との共創を通じた新たな学知の創出を目指し地球規模の課題解決へ取り組むとしている。一方MUFGは今年4月に「社会課題の解決〜未来につなぐ」を新中期経営計画の柱の一つに設定。活力にあふれ持続可能かつ強靭(きょうじん)な社会実現に向け、社会課題解決への貢献を経営戦略と一体化させ、取り組みを強化する方針。