東大は10月21日、三菱地所と産学協創協定を締結した。これまでの産学連携・スタートアップ支援の取り組みを強化し、本郷から大手町・丸の内・有楽町までの地域にイノベーションの創出と成長を促進する環境を作ることを目的とした「三菱地所東大ラボ」を設立する。
三菱地所東大ラボは、本郷から大手町・丸の内・有楽町にかけての地域の「イノベーションが創出され成長するまちへの進化」を目指し、まちづくり研究や人材育成を行う。人々の生活の質を豊かにするスマートシティの深化や、地域の企業や大学などと協力してスタートアップの成長を加速するシステムの形成も掲げる。活動の第一弾として、東大の教授・准教授が丸の内エリアで最先端の研究に関する講演をする「(仮称)東大WEEK@丸の内」を12月19〜21日に実施する予定。
両者はこれまでも、東大の卒業生・研究者・学生対象のスタートアップ支援プログラム「東京大学FoundX」の運営や、東大協創プラットフォーム開発株式会社(東大のイノベーションエコシステム拡大を進める会社)が運用するベンチャー育成ファンドへの三菱地所の出資などで連携してきた。
東大はこれまでにもダイキン工業やソフトバンクなどと産学協創協定を結んでいる。