「1日で1000語の英単語を覚えられる」というスマートフォン向けの英単語アプリ「mikan」が10月27日、無料公開された。現役東大生の宇佐美峻さん(工・4年)が開発し、6月に設立した会社の代表も務めている。
9500語を収録するmikanは、利用者が3秒間隔で表示される英単語を覚えた単語と覚えていない単語に分けることで、苦手な単語を繰り返し学習できる仕組みが実装されている。現在はios7以上のiPhoneなどで利用でき、来年春にはアンドロイド版を公開予定だ。
開発者の宇佐美さんによると、3月に米・シリコンバレーに行った経験がmikan開発と起業のきっかけとなったという。「以前から起業したいとは考えていたが、まずは実際の製品と英語力がないと世界では通用しないと感じた」と話す。
その後「自分の英語力向上も兼ねて」英単語アプリの開発に着手したと宇佐美さん。mikanを用いて全国47都道府県で開催した合宿では、参加者が1日ごとに約1000語を学習。最後の試験で記憶定着度は81・0%を記録したという。
今後は英語以外の単語アプリも開発していく。宇佐美さんは「単語を覚えるなら、まずは『mikan』と世間に浸透させたい」と話している。
この記事は、2014年11月25日号からの転載です。本紙では、他にもオリジナルの記事を掲載しています。