そろそろ秋めいてきた10月。時にはゆっくり読書をしてみてはいかがでしょうか?
東大新聞では、10月号を「読書の秋特集号」と題し、東大書籍部の売り上げランキングや読書教育の研究、駒場図書館の魅力など、さまざまな観点から読書にフォーカスした特集を掲載しました。
こちらのページでは、10月10日発行予定の「読書の秋特集号」の特集記事の見どころを一挙に紹介しております。ぜひご覧ください!
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安藤宏教授インタビュー
太宰治研究の第一人者として、そして27年間東大教員として文学研究に関わってきた安藤宏教授(東大大学院人文社会系研究科)。教員の背中から学び、自らの力で成長していける東大の気風の中で長年研究を続けてきたという。文学部での思い出や文学研究の魅力、読書体験の面白さについて聞いた。
ポプラ社×東大CEDEP 共同研究に迫る! 「子どもの発達に読書は大事?」
幼少期における読書体験の価値を科学的な観点から明らかにすべく、「子どもと絵本・本に関する研究」プロジェクトが発足。研究を通じてどのようなことが解明されたのか?紙の絵本とデジタル絵本の違いは?読書離れを阻止するには?東大CEDEPの佐藤賢輔特任助教(東大大学院教育学研究科)に研究内容について聞いた。
東大生協書籍部売り上げランキング(2022年8月〜2023年7月) 東大生は哲学がお好き?
東大生協本郷書籍部と駒場書籍部に提供してもらった、2022年8月〜2023年7月の1年間の書籍部売り上げデータを分析。国分功一郎教授(東大大学院総合文化研究科)の著作が人気を集めているようだ。(昨年5月に取材した国分教授へのインタビューはこちら)
駒場図書館にインタビュー! 「こまとちゃんの魅力とは?」
駒場で学ぶ学生なら一度は利用したことがあるだろう駒場図書館。そのマスコットキャラクター「こまとちゃん」をご存知だろうか?こまとちゃんの制作秘話や、駒場図書館の歴史と知られざる工夫を掲載した。
編集部内座談会 思い出の児童書を語る
東大生は子どもの頃どんな本を愛読していたのか?そして本からどのような影響を受けたのか?東大編集部4人の座談会レポートを掲載。
大江健三郎文庫発足 意義と研究内容に迫る
今年3月に亡くなった作家・大江健三郎。9月より、大江氏の自筆原稿約1万8千枚と、大江健三郎を研究している森昭夫氏のコレクションなど約3900点を収めた大江健三郎文庫が発足した。大江健三郎研究で知られる村上克尚准教授(東大大学院総合文化研究科)に大江健三郎文庫の意義や研究内容について聞いた。
東大教授おすすめの本
小林俊行教授(東大大学院数理科学研究科)、仁平典宏教授(東大大学院教育学研究科)、佐川英治教授(東大大学院人文社会系研究科)、宇野重規教授(東大社会科学研究所)という東大教授4人に、学生へのおすすめの本を紹介してもらった。
10月号発行責任者より
今回の読書特集号では、「東大と読書」を大きなテーマとし、様々な角度から読書の楽しさやその重要性について切り込みました。太宰治研究の第一人者である安藤宏教授のインタビューでは、自身の読書生活や、文学を学ぶ意義について聞きました。子どもに小さいうちから本を読ませると良い、とよく耳にしますが、根拠はあるのでしょうか?「子どもと本」について科学的観点からポプラ社と共同研究を行う東大CEDEPに取材しました。現役東大生による、児童書のビブリオバトルも掲載しています。皆さんが読んだことのある本もあるかもしれません。
また、東大教授がおすすめの本を選び、紹介する企画も。文理を問わず、素敵な本が集まりました。「読書離れ」の進む現代ですが、改めて読書の面白さやその重要性に気づかされる企画が盛りだくさんです。東大を目指す人も、東大生もぜひ本号を手に取って、本の魅力を再発見していただければと思います。(2年・佐藤万由子)