桜が満開の季節。駒場Ⅰキャンパスではテント列にサークルオリエンテーションと、長期休暇明けの人出を感じさせるイベントが目白押しです。自身も一つ学年が上がったのだという実感とともに、「新入生」という新たな息吹を感じる季節でもあります。
東京大学新聞の4月号は「新入生歓迎号」。新入生を中心に、東大における学生生活について考える一助となる特集号となっているほか、新入生の93%以上に回答いただいた「新入生アンケート」も掲載しております。
こちらのページでは4月8日発行の「新入生歓迎号」の見どころを一挙に紹介します!最後に発行責任者よりコメントも掲載しています。
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新入生アンケート
東大に入学した新入生の姿とはどのようなものなのでしょうか。新入生の93%以上に回答いただいたアンケートの全回答集と、ジェンダーや学費問題を中心にした分析記事を掲載しています。
課題が山積みの現代日本における「希望学」 そして東大での学生生活における「希望」とは 玄田有史教授インタビュー
少子高齢化や「失われた20年」と呼ばれる経済の低成長──こうした社会状況の中で自らの人生に不安を感じる人は少なくありません。 東大生も例外ではなく、90%近い新入生が何かしらの不安を持っていることがわかっています。こうした中で、どのように自らの不安に向き合い、人生の「希望」を見出していくことができるでしょうか。「希望学」に携わる玄田有史教授(社会科学研究所)に聞きました。
〈特集〉キャンパスのひとを振り返る 周文佳さんインタビュー
東大新聞の毎号の恒例企画「キャンパスのひと」。「東大に関わるすてきな人」を紹介してきましたが、「その後」はどのような学生生活を歩んでいるのでしょうか。2024年1月号で掲載した周文佳さん(当時文Ⅲ・1年/現在工・3年)に再び取材し、理転を経て環境問題に熱く取り組む現在の様子を聞いてみました。
〈特集〉ALESS/SAにどう向き合うか
文科生向けに開講されているALESA、理科生向けに開講されているALESSは、英語で論文を書くことを目標に据えた授業です。しかしこの授業には「重い」という評判がつきもの。先輩はどのように授業を乗り越え、自らの糧にしていったのでしょうか。
4月号発行責任者より
新入生の皆さん、入学おめでとうございます。ひと足先に授業は開始しましたが、12日には入学式も控えていますね。新たな環境に足を踏み入れたという実感が身にしみて感じられる時期ではないでしょうか。
東大で迎える、新しい学生生活━━新入生の皆さんは、どのように学生生活を送ろうか、希望に包まれつつも、不安に感じたり、ということも多いのではないでしょうか。それもそのはず、東大での学生生活には、常に真偽不明で、やたらと不安を煽るようなうわさ話があふれかえっています。SNSの普及により、そうした情報は皆さんの身近に迫ったものとなっています。
そこで、新入生の皆さんには今年で105周年を迎え、その歴史の中で信頼あるメディアとしてさまざまな人々に読まれてきた『東京大学新聞』の「新入生歓迎号」をぜひお手に取っていただきたいと思います。
今年の新入生歓迎号では、新入生の93%以上に回答いただいた「新入生アンケート」の結果を掲載し、2025年度入学の同期はどのような人たちなのだろうかと知る最良のきっかけになっています。また、特集企画では多様な先輩方の学生生活の体験談を掲載しており、新入生の皆さんが学生生活について考える助けとなれば幸いです。ただし、ここで掲載した先輩方の学生生活の体験談は、決して「ラク」をしようとしてきた先輩の姿ではなく、東大という特別な環境で、充実した体験をしてきた先輩の姿です。
巻頭インタビューにて、玄田有史先生は「エンターテインメント」とは異なる「希望」のあり方を仰っていました。東大ならではの、学生生活における「希望」のあり方。「新入生歓迎号」を読んで、考えてみませんか。(2年・宇城謙人)