文部科学省は7日、本年度の科学技術分野の文部科学大臣表彰の受賞者を発表した。表彰対象は科学技術賞、若手科学者賞、創意工夫功労者賞、研究支援賞の四つに分かれており、創意工夫功労者賞を除いた三つの部門で東大所属の教職員合計44人が受賞した。
科学技術賞は開発部門、研究部門、科学技術振興部門、技術部門、理解増進部門の五つに分かれており、東大からは計12人が選出された。開発部門では大向一輝准教授(人文社会系研究科)が学術情報データベース「CiNii」の開発によって受賞。研究部門では市村強教授と藤田航平助教(共に地震研究所)がデータを活用した地震シミュレーションの計算科学研究を評価された。科学技術振興部門では小林博樹教授と工藤宏美客員研究員(共に空間情報科学研究センター)が環境問題の現場と人間社会をつなぐ空間情報デザインを振興したとして受賞した。
顕著な研究業績を上げた40歳未満の研究者が対象となる若手科学者賞では、受賞者97人のうち25人が東大に所属する研究者。小幡史明講師(薬学系研究科)は食餌環境による寿命決定機構の研究で受賞。水谷司准教授(生産技術研究所)はインフラの状態把握のための革新的計算情報処理技術の研究を評価された。
研究開発の推進に技術的に貢献した者を対象とした研究支援賞には、東大から7人の教職員が選ばれた。栄慎也技術専門員(工学系研究科)ら4人が内容不明実験廃棄物の分析処理技術の構築と水平展開への貢献が評価され、研究支援賞を受賞した。
この記事は2020年4月28日号から転載したものです。本紙では他にもオリジナルの記事を掲載しています。
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