受験

2025年2月25日

【全ての受験生へ】東京大学新聞編集長からの応援メッセージ

 

 大学を目指す全ての受験生へ。あなたがたは今日という日のために果てしない努力をしてきたことかと思います。欲を絶ち、無駄を排して、辛く苦しい受験勉強に打ち込んできたことでしょう。まずはその努力を誇りに思い、ここまで頑張ってきた自分を思いっきり褒めてあげましょう。それは決して並大抵のことではありません。結果の如何を問わず、努力してきた経験そのものがきっとかけがえのないものです。

 

 あなたがこれから踏み出す大学という場所は、とても自由で、高校までとは全く異なった学びを得られます。履修する授業を決定するときも、所属するサークルやゼミを選ぶときも、主体は全てあなたです。しかし、「自由」とは裏を返せば「孤独」になります。この先のどんな選択であれ、その決定権と責任はあなたにしかないのです。しかもこれからの選択肢には、もし仮に「正解」ががあったとしても、事前にその答えを知ることも、後から確認することもできません。教科書や模範解答がないのです。かくいう私も、今進んでいるこの道が果たして正解なのかは分かりません。2年前、受験生だった頃には、自分が東大新聞の編集長として、受験生に向けたメッセージを書いているなんていうことは想像もしていませんでした。

 

 そんな世界ですから、もちろん道に迷うことだってあります。つまずいて、絶望に打ちひしがれることだってあるかもしれません。そんな時こそ、あなたのこれまでの経験と誇りが輝くときです。自分への誇りとは、すなわち「自信」です。受験生時代の私は、大学入学後のことなど全く考えていませんでした。ですが、そんな私も今こうして元気に立っています。だから、きっと大丈夫。進む道がなんであれ、その強い自信はあなたを必ず前へと進めてくれます。だって、あなたは過去に受験勉強というとても困難な道を乗り越えてきたのだから。

 

 そしてまた、孤独といえどもあなたは決して1人ではありません。見据える道は違うかもしれないけれど、周りには同じようにもがいている仲間がいます。過去にもがいた先人たちの足跡があります。あなたがそこに目を向ける余裕すらなかったとしても、『東京大学新聞』があります。この先の進学や就職においてあなた自身が自分の行先を自由に選択する機会はたくさんあるでしょう。そんな時、東大新聞はあなたが「正解」だと思える道を選ぶ道標となる情報が詰まっています。これからあなたが踏み出すのはきっと素晴らしい世界。私たちはあなたの頑張りを全力で応援します。

 

 さあ、大学で何をしようか。

 

『東京大学新聞』編集長 赤津郁海(文Ⅲ・2年)

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