キャンパスライフ

2016年5月13日

【五月祭おすすめ企画⑧】東京大学箏曲研究会五月祭演奏会 現代曲を懐かしの音色で

箏を始めたばかりの1年生の練習。譜面を見ながら丁寧に演奏する(撮影・石沢成美)
箏を始めたばかりの1年生の練習。譜面を見ながら丁寧に演奏する(撮影・石沢成美)

東京大学箏曲研究会 五月祭演奏会

東京大学箏曲研究会

@弥生講堂アネックス

14日正午~午後2時

 

 「箏(そう)」は日本伝統の弦楽器だ。一般的には「こと」と呼ばれるこの楽器は、演奏したことはなくとも音色になじみのある人が多いだろう。箏を演奏する唯一のサークルである東京大学箏曲研究会の演奏会は、伝統楽器ならではの心地よい演奏で聞く者を楽しませる。

 箏曲には幾つかの流派があるが、箏曲研究会は楽器に対して斜めに構える「生田流」。毎週水曜日に全体で稽古に励み、外部から招いた師範による丁寧な指導もある。部員は20人ほどで、各自が自主練習に励んでいる。初心者がほとんどで、ピアノのように「すぐに音が出る喜び」に引かれた人も多いという。

 演奏会の魅力は、「現代曲を多く演奏するところ」だと語るのは、代表の小鹿悠悠さん(理Ⅱ・2年)。「『聞いていると眠くなるのでは』と思われがちですが、古典曲と違って昭和以降の現代曲はメロディーやリズムがはっきりしているので、飽きることなく聞くことができます」

 昨年の五月祭では立ち見が出るなど好評を博した。「なじみのない人にも楽しんでもらえたし、音色を懐かしんでくれる年配の人も多かったですね」。尺八部との合奏を予定しており、普段耳にしている音楽とは一味違った音楽を楽しむことができる。五月祭に初めて臨む1年生が毎年演奏する『花かげ変奏曲』の初々しさにも注目だ。

 毎年、多くの人が気軽に演奏を聞きに来る。冬休み明けから音源を聞き込んで練習に励むなど準備は万端だ。「さまざまなジャンルの曲を演奏するので、なじみのない人でも楽しめるはずです。いろいろな年代の方に来てほしいですね」

 

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この記事は、2016年5月10日号からの転載です。本紙では、他にもオリジナルの記事を掲載しています。

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