2011年の第84回五月祭以来、マスコットキャラクターとして長年親しまれてきた子羊の女の子「めい」。第83回まではその年ごとにマスコットキャラクターが作られてきたが、なぜ彼女だけは存続し、愛され続けているのだろうか。その過去と現在、魅力について、五月祭常任委員会広報局取材対応担当の市原早瑛さん(養・4年)に聞いた。(取材・小原優輝)
めいちゃんだけが長年存続 徐々に愛される存在に
──めいちゃん製作のきっかけは
パンフレットの入稿を控えたとある日に委員会室に突然めいが現れ、そのかわいさから公式マスコットになったというのがきっかけです。真面目な話をすると、2011年の第84回五月祭の時に毎年作られていたマスコットキャラクターと同様に製作され、以前はその年限りだったものが、めいの場合は今日まで続いているという形になります。
なぜ羊のキャラなのかは、May Festivalを声に出して読んでいただければ想像がつくかと思います(笑)。
──めいちゃん以前のマスコットキャラクターは
第83回にはカッパの「ほんごろう」、第82回にはパンダの「あかぱん」、第81回には「ほんごぽん」、第80回には竜の「はちまる君」といったように、その年ごとにマスコットキャラクターがいました。
──めいちゃんがずっと存続している理由は
一つ目は、めいが登場する企画や当日販売するグッズ、2011年からあるめいの公式Twitterなどを通じてめいの存在が皆さんに徐々に定着していったということです。二つ目は、特定の年のテーマを反映したものではないということ。第80回の「はちまる君」はその名の通り第80回であることを前面に押し出したマスコットキャラクターでしたが、めいはそのようなことがなく、使い続けることができたのです。
──長年存続しているキャラであることのメリットとデメリットは
やはり愛着を持ってもらえるということと「五月祭といえばこれ」というブランドが形成されているということです。デメリットは特に感じていません。
可愛さとあざとさが魅力 日頃からも親しんで
──めいちゃんの魅力は
まずは「かわいさ」です。ビジュアル的にもそうですし、Twitterではお花見をしていたりお菓子を食べていたりする姿が見られ、かわいいものと組み合わされているという点からもそう言えると思います。
加えて「あざとさ」です。自分のことをかわいいと自称していたりするので、そうしたところがあざといですね。
見た目のチャームポイントは、フォルムがもふもふしていてやわらかい感じ。笑ったり困ったりと表情豊かで、寝ている姿も愛らしいです。
──めいちゃんの人気についての認識は
Twitterのフォロワー数が6000人超で、学園祭のマスコットキャラクターのアカウントとしては規模が大きい方です。ぬいぐるみやタンブラー、エコバッグなどのグッズを毎年楽しみに買いに来てくれる方もいらっしゃり、東大生以外にも十分親しみを持ってもらえているように思います。LINEスタンプとLINE着せかえも販売しています。
──五月祭におけるめいちゃんの役割は
めいを通じて五月祭に親しみを持ってもらうのが主な役割です。子供にも親しまれやすいキャラクターなので、アカデミックさから大人向けのイメージのある五月祭の対象層を広げてくれているとも思います。
──めいちゃんとこまっけろの間柄は
友達という間柄です。関わりで言うと、Twitter上で交流したり、お互いのキャンパスを案内しあったり、ピクニックやかくれんぼをしたりしています。過去には共同で企画を出したこともありました。
──今年の五月祭での企画は
さまざまなものをご用意しています。「めいのひみつきち」ではプラバン・うちわ作りや、ボール投げ、釣りなどで遊んでいただけるほか、めいがキャンパスを練り歩く「もふもふ!めいちゃんぱれぇど」では最後にめいと写真撮影をするチャンスもあります。また、キャンパス内のスポットを回り、冊子にスタンプを押してめいを飾り付ける「きせかえめいちゃんラリー」もあり、子供から大人まで幅広い層に楽しんでいただけると思います。第94回五月祭にあった東大に入って単位をたくさん集めるという設定のすごろくゲーム「めいちゃんの東大サバイバルすごろく」のようにその年限りの企画もあるので、ぜひチェックしてみてください。
──めいちゃんにどのように接してもらいたいですか
五月祭で企画に参加したりグッズをお買い求めいただくなどして接していただきたいのはもちろん、Twitterでめいの日常の様子を発信しているので、フォローして普段から親しんでもらいたいと思います。学内だけでなく学外の方にもかわいがってほしいですね。