大学受験生の情報交換のためのアプリ「まなぶHUB」のAndroid版が9月30日にリリースされる。 5月にはiOS版がリリースされており、受験生だけでなく大学生が大学生活や受験について発信できることが特徴だという。アプリを制作した学生団体のメンバーから、アプリにかけた思いや今後の展望を寄稿してもらった。(寄稿=まなぶHUB)
情報格差の是正と大学理解の促進
まなぶHUBは、大学受験生の情報格差を是正する事を目指し、本学の学生により開発された。代表かつ発起人の木下有彩(法・3年)は、アプリの開発のきっかけについてこう話す。「東京大学を始めとする難関大学を目指す受験生は全国にいますが、都会と地方、また進学校と非進学校では難関大受験に関する情報の得やすさが全く異なります。私は塾で受験生サポートのアルバイトをしていたときにそのことを身をもって実感しました。同じ頭脳、同じ努力量でも、環境の違いのみで多くの受験生が苦労し、夢を断念するという現状を少しでも変えたいと思い、アプリの開発を始めました」
また、まなぶHUBの理念は2つあるという。
「一つ目は、受験生の情報格差を軽減することですが、私達の理念はもう一つあります。まなぶHUBで、偏差値以外の各大学の内部情報を実際通っている大学生から得ることで、志望校選びを充実させることです。偏差値ばかりに基づいた大学選びは受験生のストレス増大に繋がりますし、何よりも『偏差値の高い大学に合格すること』が自己目的化してしまい、入学後の勉強や活動に対するモチベーションが下がってしまう学生が特に難関大学では多く見受けられます。例えば気軽に奨学金で留学に行くことができる東大のGLP(グローバルリーダー育成プログラム)など、大学ごとのプログラムや授業の特徴を知って魅力を感じ受験することが、入学後もモチベーションを維持し、充実した大学生活を送ることに繋がるのではないでしょうか」
アプリでは、プロフィールに志望校や学年などを表示し(任意)、受験生同士好きな参考書を勧めたり、過去問の解き方について質問し合ったりできる。休講期間の勉強計画について投稿したり、模試成績を共有したりと、モチベーションを高める使用法もおすすめだ。他人の投稿には気軽にコメントしたりいいねしたりすることもできるため、気軽にコミュニケーションが取れる。
アプリを利用すればするほどコインが貯まり、それを用いて自分のアイコンに表示されるキャラクターを成長させられる機能も搭載してあるため、楽しく受験情報を得ることが可能となっている。
受験生も大学生も発信可能
まなぶHUBでは、受験生なら誰でもユーザーになることができ、また大学生がアカウントを作って発信することも歓迎される。大学生は受験生のための情報発信をする中で、自身が所属するサークルなどの宣伝をすることもできるとし、受験生と大学生のWin-Winな関係の構築を目指す。
例えば、下の画像は、受験生が春休みにするべきことを大学生がまとめた投稿だ。生活リズムを整えること、志望校を定めること、過去問を見てみることを勧めている。
今後は地方の高校との連携を通して、所属学生が東大生に時間場所を問わず質問できるシステムを設けることも計画中だ。このサービスは、ユーザーが大学生に質問するiOS版リリース当初のシステムに代わり、2024年に開始する予定だ。
関連情報
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iOS版ダウンロード https://apps.apple.com/jp/app/%E3%81%BE%E3%81%AA%E3%81%B6hub/id6447170227
Android版ダウンロード https://play.google.com/store/apps/details?id=app.hub.manabu&pli=1
(不具合によりAndroid版は現在ダウンロードができません。)
【記事追記】10月4日18時 Android版のリンクを追加しました。