総合図書館と柏図書館は1日、東大の活動制限指針に応じた図書館の提供サービスをまとめたロードマップを公表した。東大における活動制限のレベルは1日にレベル3(制限-大)から2(中)に下がっており、レベルの緩和に応じて通常のサービスを徐々に再開することを目指す。
総合図書館の場合、レベル2では、所蔵資料の利用は郵送による貸し出しや複写提供が中心となるが、対面での資料受け取りも限定的に実施する。教員と学位論文執筆目的の学生が対象で、資料保存の観点から郵送が不可能な書庫資料を予約の上対面で貸し出す。なお、学部学生の場合は、事前に指導教員の許可を得る必要がある。柏図書館は郵送サービスに加え、東大在籍者を対象に、所蔵図書を予約の上対面で貸し出す。
最速で15日から移行となるレベル1の活動制限下では、両図書館共に短縮開館を実施する予定だ。総合図書館の場合、書庫への入庫や閲覧席の利用は禁止されるものの、利用者自らが書架の資料を取り出して資料を借りることが可能になる。同時に、来館できない東大在籍者に対する郵送貸出も実施する。
最速でレベル1移行の2週間後に開始となるレベル0.5の活動制限下では、両図書館共に通常開館を再開する。総合図書館は、別館ライブラリープラザの利用が一部制限されるものの、東大在籍者は新型コロナウイルス感染症拡大以前のような図書館利用が可能となる。学外者による利用はレベル0に引き下げられた後に再開する。ロードマップの詳細は(表)を参照。
この記事は2020年6月16日号から転載したものです。本紙では他にもオリジナルの記事を掲載しています。
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