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2016年11月24日

総合図書館本館が2017年度に1年間閉館か

 総合図書館は11月22日、総合図書館本館の改修計画で工事範囲が定まり、17年度の1年間は本館の利用がほぼ困難になると発表した。書庫資料の利用も17年度半ばから制限する見通しだという。利用制限や代替措置の詳細は、決まり次第館内掲示や総合図書館の公式ウェブサイトで公表する。総合図書館の担当者は同日、東京大学新聞社の取材に対し「工事のため、図書館が建物として安全に利用できないということ。貸出などの機能はできる限り他で代替していくよう現在検討中」と説明している。

 

 現在総合図書館では、本館3階~地下1階の北部・北西部エリアの改修工事(Ⅲ―1期)が進んでおり、17年度も引き続き実施される。総合図書館は今回、本館5階~地下1階の中央部エリアの改修工事(Ⅲ―2期)の範囲が、Ⅲ―1期と重なることになったと公表。工事期間中は工事外のエリアでも騒音の影響を受け、安全性や空調・給排水の確保が難しくなるという。加えて本館書庫エリアの改修工事も準備が始まるため、担当者は「書庫内部への立ち入りが難しくなる」と語る。書庫資料には、普段閉架になっている書籍から古文書など貴重資料も含まれる。

 

 

 総合図書館は利用者の不便を軽減できるよう、図書・雑誌などの利用や学習の代替サービスの検討を進めていると説明する。学業の拠点の一つである図書館の利用が長期にわたって制限されれば、卒業論文執筆をはじめ学生生活への影響は測り知れない。代替サービスの検討を進めると言うが、学生の負担軽減の見通しについて早急に説明が求められる。

 

(太田聡一郎)

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