日本唯一のレゴⓇ認定プロビルダー、三井淳平さん(2012年工学系研究科修士課程修了)を講師に迎えた、レゴブロックで点描画を作成する参加型のイベントが2月15日、東京都美術館で開催された。
「新印象派―光と色のドラマ」(会期:3月29日まで)の開催に伴い、同展覧会に出品されているポール・シニャック『髪を結う女、作品227』をレゴブロックで再現するというイベントで、28組の親子が参加した。
点描画は純色の小さな点で絵を描く技法で、この点をレゴブロックに置き換えて絵画を再現する。
講師に迎えられた三井さんはパソコンを利用して絵を分割し、64個のレゴブロックがはまるプレート144枚を使った設計図を作成。設計図に沿って子供たちがレゴブロックをはめたプレートを順番に並べ、『髪を結う女、作品227』が完成した。
三井さんは中学生の頃にレゴブロックの作品のインターネットへの投稿を始め、05年にはTVチャンピオン(テレビ東京)の「レゴブロック王選手権」に出場。理Ⅰ合格後は東大でレゴ部を創設し、レゴブロックで安田講堂などの建造物も作った。
11年に世界で13人目、日本人としては初のレゴⓇ認定プロビルダーに選ばれ、現在は会社勤めをしながら企業などの依頼を受けて作品を制作しているという。今回完成した作品は展覧会のHPに掲載されるほか、会期中、同展覧会会場出口付近に展示される。
この記事は、2015年3月3日号からの転載です。本紙では、他にもオリジナルの記事を掲載しています。