東大生がコンサートを行う授業、「ラテンアメリカ音楽演奏入門」とは?
「ラテンアメリカ音楽演奏入門」は石橋純教授(総合文化研究科)が教養学部前期課程主題科目全学体験ゼミナールとして毎年開講するゼミです。南米の民衆に根づく4弦ギター「クアトロ」の演奏を中心にベネズエラ音楽の実技実習を行っています。楽器初心者から長年音楽を楽しんできた人まで、さまざまな学生が参加しています。音楽実習の他にコンサート制作も学生が行っており、各人が1学期を通して学んだ成果が結集し、成果発表コンサートという1つの形になります。
2009年に開講したこのゼミは、今年で10周年を迎えます。10年の節目を飾る素晴らしいコンサートを開催すべく、10期ゼミ生が日々練習を重ねています。
みどころ
このコンサートの一番の魅力は、普段触れることがないベネズエラの音楽を直接聞くことができることです。また、4月に初めてベネズエラ音楽に触れたばかりのゼミ生が本気で取り組んだ「成果」もご覧ください。
コンサート情報
音楽は、あなたを「異世界」へと連れ去る魔法です。コンサートにおいて、演者たちは持ち味や色を出しながら自分を見せます。とんがる個性の衝突と融合により、グルーヴが生まれ、リズムには魂が宿ります。初めて聴くのに、自然と体がノってしまう。気がつくと、そこは「異世界」。これぞ、音楽の魔法です。
このコンサートで表現する「異世界」は南米の国ベネズエラです。音楽に身をまかせた途端、あなたを囲む魅惑の世界が立ち現れます。「その世界にとび込みたい」と陶酔への衝動が身体をかけめぐります。みずからとび込んでみれば、魔法は、「異世界」との真の出会いへと昇華するのです。
担当教員:石橋 純(総合文化研究科地域文化研究専攻小地域ラテンアメリカ教授)
ゲスト:エストゥディアンティーナ駒場
主催:東京大学教養学部ラテンアメリカコース
【日時】
2018年8月4日(土) 開場14:30 開演15:00 終演予定16:30
【会場】
東京大学駒場Iキャンパス18号館ホール(〒153-8902目黒区駒場3-8-1)
https://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_17_j.html
京王井の頭線 駒場東大前駅(東大口)より徒歩5分
JR線 渋谷駅、小田急線 代々木八幡駅より徒歩18分(タクシー1メーター分)
※駐車場はございませんので、公共交通期間をご利用ください。
入場無料・予約不要
【演奏曲目】
村娘/ Campesina(ホローポ)
我が平原は楽園/ Mi llano es un paraíso(ホローポ)
星の涙/ Como llora una estrella(バルス)
平原の魂/ Alma llanera(ホローポ)
アマリア・ロサ/ Amalia Rosa(ゴルぺ・ラレンセ)
コーヒールンバ/ Moliendo café (サルサ)
グアヤナ・エス/ Guayana es(カリプソ)
恋の酸っぱいしずく/ Acidito(メレンゲ)
エロルサの祭り/ Fiesta en Elorza(パサーへ)
スンバ・ケ・スンバ/ Zumba que zumba(ホローポ・レシオ)
ある元漁師の履歴書/ Constancia de un pescador(デシマ)
身をまかせて/ Deja que te lleve(ソン・アドレナリーナ)
関連リンク
Facebookイベントページ:https://www.facebook.com/events/1696562730440451/
東京大学ホームページ:http://www.c.u-tokyo.ac.jp/info/news/events/20180615140555.html
エストゥディアンティーナ駒場イベントページ:http://estudiantinakomaba.com/2018/06/12/
ウェブページ:http://estudiantinakomaba.com/
お問い合わせ:estudiantina2013@gmail.com
Twitter:https://twitter.com/estudiantinakom
Facebook:https://www.facebook.com/EstudiantinaKomaba/
エストゥディアンティーナ駒場とは?
《エストゥディアンティーナ駒場》は、「ラテンアメリカ音楽演奏入門」の修了生が結成した、日本で唯一の学生ベネズエラ音楽合奏団です。学園祭(五月祭、駒場祭)への出演のほか、日本在住プロミュージシャンとの演奏交流、ベネズエラ人来日音楽家のコンサートでの前座演奏、全国各地の高校・大学での招待演奏、市民講座への出講、市民主催の講演会/コンサートへの出演等を実施してきました。大学生の余暇活動にとどまらず、異文化理解・国際交流・学術教育の社会還元等、大学から発信する文化創造運動を担う気概とともに活動しています。
今年の成果発表コンサートにもゲストとして出演し、授業内では扱わないジャンルの曲や難易度の高い曲を演奏します。また、エストゥディアンティーナ駒場のメンバーはゼミの運営にもスタッフとして参加し、演奏技術の指導や舞台製作の指揮を執り、ゼミ受講生と一丸となってコンサートを作り上げます。
(寄稿)