ラクロス部女子(関東学生ラクロスリーグ2部)は10月3日、駒澤大学とリーグ戦を戦い、3─6で敗戦した。今季リーグ戦はトーナメント方式で行われるため、今回の敗戦で1部昇格の可能性はなくなった。次戦は、10月9日に行われる日本女子大学と玉川大学の試合で敗戦したチームとの試合となる。その試合に敗戦すると3部降格が懸かる2、3部昇格戦への出場が決まる。
(取材・安部道裕)
東大|1011|3
駒大|1311|6
駒大の堅い守備を攻略し切れず
第1クオーター(Q)2分、相手のラインアウト(サイドラインの外にボールが出てしまうこと)からボールを得ると、AT(アタック)・木川智尋(農・4年)のショットが決まり東大が先制する。しかし7分、東大G(ゴーリー)・川野花(法・4年)の反則で隙を生み、駒大に1点を返されて1─1で第1Qを終える。
第2Qは開始早々から駒大の猛攻を受け、川野のファインセーブもむなしく勝ち越しを許してしまう。一方の攻撃陣は駒大の激しいプレッシャーで中盤から前線にボールを運べない。9分に追加点を許し、たまらずタイムアウトを取るが、流れを変えることはできず第2Q終了間際にも得点され、3点差で試合を折り返した。
第3Q、追い付きたい東大は攻撃を仕掛けていくが、ショットミスからカウンターを受け5失点目を喫する。しかし13分、MF・飯島さら(法・3年)がフリーシュートを決め2─5として3点差のまま最終第4Qヘ突入。
第4Qは川野がファインセーブを連発。駒大の攻撃をしのぐと7分には相手の反則から得点を決め、2点差まで詰め寄る。その後も相手の反則からフリーシュート機会を得たが、決め切ることができず、11分にダメ押しの6点目を奪われ試合終了となった。
試合後コメント
・小川絵里子ヘッドコーチ
「攻撃面では、駒大の特徴的な守備に前半は対応できず、自分たちの強みを出せなかった。後半は対応できてきたが、好機で決め切れないところが敗戦につながった。守備面では事前に守りどころを共有し、うまく守れたが、攻撃へのつなげ方に課題が残った。新型コロナウイルスの流行という難しい環境の中で選手たちは良くやったが、ラクロスは勝敗が出てしまうもの。1部昇格はならなかったが、この代のチームとして、次戦は東大らしさを出してくれると期待している」
・山口彩音主将(農・4年)
「攻撃面では、相手のゾーンディフェンスに対して事前に対策を練ってはいたが、本番では対応し切れなかった。守備は、本当に良く守れていたと思う。トーナメント形式なので、今回の敗戦で、1部昇格の目標は果たせず終わってしまったが、3年後ファイナル4(上位4チームによる順位決定トーナメント)に出場という中期目標を達成できるよう、4年生として残せるものをしっかり残していきたい」