ラクロス部男子(関東学生1部リーグ)は8月31日、立教大学とリーグ戦第3戦を戦い、7─4で勝利した。東大は前試合の武蔵大学戦と同様、序盤から追う展開に。しかしゴーリーの三木理太郎選手(工・3年)が第3クオーター(Q)に立大の猛攻をしのぎ、第4Qには黒木颯主将(工・4年)のゴールで同点に追い付く。その後間野弘暉選手(経・3年)が鮮やかにランニングシュートを決めて勝ち越した。次は9月8日午後1時30分から、立大新座キャンパス多目的グラウンドで成蹊大学と戦う。
逆転直後、シュートを決めた間野選手に選手が駆け寄る(撮影・湯澤周平)
東大|0304|7
立大|3100|4
第1Qに3失点した武蔵大戦から1週間、東大は守備の連携を修正して立大戦に臨んだ。しかし、この日の序盤は、連携以前に各選手の動きが固かった。簡単に突破を許してしまい、第2Q2分までに4点を奪われる。
追う展開には慣れている東大。体も徐々に温まり、反撃を開始する。まずは第2Q5分、菅原秀選手(農・4年)が右サイドをえぐってチーム初得点。13分にも菅原選手が追加点を奪うと、第2Q終了間際にはゴール裏からパスを受けた鶴田直大選手(法・4年)が至近距離からシュートを決め、3─4と1点差に迫る。
第2Q13分、自身2得点目となるシュートを放つ菅原選手(撮影・湯澤周平)
一気に追い付きたい東大だが、第3Qは立大の猛攻を受ける。東大は激しいプレスで対応するが、相手のボールをなかなか奪えず、逆に反則を取られてしまう。しかし武蔵大戦で勝負強さを見せた三木選手が、この日もピンチで得点を与えない。鋭い反応で次々に好セーブを繰り出し、味方の追撃を待つ。
この試合も好セーブを連発した三木選手(撮影・湯澤周平)
すると第4Q開始直後、間野選手が相手を引き付けてできたスペースに黒木選手が走り込み、シュートを決める。主将の一撃でついに試合を振り出しに戻すと、第4Q6分、今度は黒木選手が相手を引き付けてできたスペースに間野選手が走り込み、得意のランニングシュート。これがネットを揺らし、鮮やかな勝ち越しに成功する。ここからは完全に東大のペース。ゴール後のフェイスオフでも常に優位に立って次々に得点を重ね、突き放した。
(児玉祐基)
◇黒木主将の話
──今日も序盤に3失点してしまった
戦術云々というよりは、シンプルにディフェンスの動きが良くなかった。0失点で抑えた後半は、しっかり体を当てにいけていた。あれが東大の本来の動きだが、立ち上がりにできていなかったのが課題。
──その点、今度どう修正していくか
戦術に間違いがあるわけではないので、アップからもっと気持ちをつくって、準備しないとな、というところ。