ラクロス部男子(関東学生1部リーグ)は8月25日、リーグ戦第2戦を武蔵大学と戦い、7-6で勝利した。東大は試合開始から7分の間に3点を失う苦しい立ち上がり。しかし、塩澤拓斗選手(農・4年)、菅原秀選手(農・4年)のゴールで逆転に成功する。その後武蔵大に追い付かれるも振り切り、リーグ戦初勝利を飾った。次は8月31日、駒沢オリンピック公園運動場第二球技場で、立教大学と戦う。
東 大|1321|7
武蔵大|3120|6
東大は試合序盤、守備陣がピリッとしない。試合開始数秒で失点すると、味方が1人かわされた後のカバーで連携がうまくいかない状況が続き、次々に失点。塩澤選手が第1クオーター(Q)終盤に1点を返すも、第2Q開始後すぐに取り返され、3点を追い掛ける展開になる。
しかし「オフェンスは焦っていなかった。普段通りやれば点が取れるという意識があった」と黒木颯主将(工・4年)。第2Q中盤から反撃が始まる。塩澤選手と菅原選手の得点で1点差に迫ると、第2Q終了間際に相手の反則で攻撃権が東大に。その直後「(パスで崩さずに)自分で決めて良い」とのベンチからの指示を受けた菅原選手が中央を1人で突破し、同点に追い付く。さらに第3Q2分、塩澤選手が倒れながらのシュートでボールをねじ込み、5-4と逆転に成功する。
その後互いに点を取り合い、6-6で勝負は最終第4Qへ。ここで踏ん張ったのがゴーリーの三木理太郎選手(工・3年)。東大の反則により守備陣が1人少ない状況で打たれたシュートをセーブすると、守備の要・鍛治惟吹選手(工・4年)が負傷で一時退場する中でもセーブを決め、流れを東大に引き寄せる。
すると第4Q11分、黒木選手が相手の反則を誘い、相手守備陣が1人少なくなるチャンスを迎える。菅原選手のシュートは枠を外れるも、その直後、成田悠馬選手(農・4年)が代名詞とも言える豪快なスタンディングシュート。これが決勝点となり、武蔵大に競り勝った。
(児玉祐基)
◇黒木主将の話
──試合終了時の心境は
安堵した。目標である日本一を達成するためには、しっかり自分たちの試合をして、大差で勝たなければいけない相手だったが、僅差になってしまったという残念さもあった。
──昨季の武蔵大戦でも序盤3点を先行されたが、苦手意識は
それはなかった。0-3になっても「しっかり点を返そう」とチームとして集中力を保てたのは良かった。
──MVPを挙げるなら
塩澤選手。前試合は乗り切らなかったが、今回はしっかり決めてくれた。
──塩澤選手の本来の力が出た、ということか
それは怪しいですね(笑)。今日は乗っていた。これからも行ってくれるとありがたい。もともとセンスのあるやつなので、ようやくやってくれたな、という感じ。
──前試合で9失点。どのような修正をしてこの試合に臨んだのか
前試合では、短いクロスを持つ守備の選手が低い位置で守っていて、その選手が抜かれるとすぐシュートを打たれてしまうという状況だった。今回はしっかり高さを上げた。
また、前試合では、守備の選手同士で誰がカバーに行くのかはっきりしていなかった。そこを修正したかったが、まだ修正し切れなかった。それで6失点という東大としては多い失点になった。今後は修正し、5失点以内に抑えたい。