ラクロス部男子(関東学生1部リーグ)は9月17日、日本体育大学とリーグ戦第4戦を戦い、8―5で勝利した。矢野皓大選手(法・4年)が先制点、勝ち越し点を含む4得点を挙げる活躍を見せた。この勝利で3勝1分の暫定1位となった東大は、1試合を残して予選Aブロック2位以上が確定。2年ぶりに決勝トーナメントへ駒を進めることになった。リーグ最終戦となる第5戦は9月30日、駒沢オリンピック公園総合運動場第二球技場で一橋大学と戦う。
東 大|2123|8
日体大|1202|5
立ち上がり、シュートまで持ち込んでも決め切れない場面が続いた東大。しかし第1クオーター(Q)13分、矢野選手が「一番練習してきた」という、得意の左サイドからのシュートでゴールをこじ開ける。
その後は相手のファウルもいとわない激しいディフェンスやゴーリーの好セーブに苦しみ、なかなか得点を挙げられない。守備の時間が長くなり、好セーブを連発していたゴーリーの大嶋省吾選手(育・4年)もしのぎ切れず2失点。3―3と追い付かれて前半を終える。
後半、状況を打開したのはまたも矢野選手。第3Q5分、佐々木泰介選手(農・4年)のパスを左サイドで受けるとクロスを振り抜き、相手ゴールに鋭く突き刺さる勝ち越し点を挙げる。さらに清水大和選手(文Ⅲ・2年)、第4Qに入って東浦壱成選手(文・4年)も続き、6―3と3点差をつける。
しかしその直後、カウンターなどで立て続けに2点を失い、1点差に。昨季引き分けに終わった相手だけに嫌なムードが漂ったが、矢野選手が今度は相手守備陣をステップで次々にかわしてゴール前へ抜け出し、シュートを決める。これで相手の流れを断ち切ると、試合終了直前には平松匠太選手(育・3年)が駄目押しの追加点。昨年8年ぶりに決勝トーナメント進出を逃した雪辱を果たす1勝を飾った。
(児玉祐基)
◇矢野選手の話
──今日の試合の勝因は
明治大学戦、武蔵大学戦と攻撃で苦戦したので、慶應義塾大学戦前に1対1など基本的な練習からやり直した。慶大戦ではそれが功を奏し、今日の試合も前半苦戦したが、後半は修正できた。
──残りの一橋大戦、さらに決勝トーナメントへ向けて意気込みを
ゴーリーを中心にディフェンスは良いので、攻撃が鍵を握ると思う。(一橋大戦では)慶大戦や日体大戦の良い時間でできていたオフェンスをしっかりやりたい。決勝トーナメント前に1カ月間が空くので、またそこで熟練させていきたい。