ラクロス部男子(関東1部リーグ)は10月1日、リーグ戦最終戦を一橋大学と戦い、8―11で敗れた。東大は序盤から相手の素早いパス回しに対応できず、次々に失点。攻撃陣はゴール前を固める守りに手を焼き、最後まで追い付くことができなかった。東大は2勝1敗2分けでリーグ戦を終了。10月8日の中央大学―獨協大学戦で中央大学が勝てば予選リーグ敗退、負けるか引き分ければFINAL4進出が決定する。中央大学はここまで2勝1敗1分けで暫定3位、獨協大学は全敗で最下位が確定している。
東 大|1223|8
一橋大|3323|11
負ければ8年ぶりにFINAL4(決勝トーナメント1回戦)出場権を逃すことが濃厚となる東大。しかし開始直後から、ここまで全試合で2桁得点を挙げている相手攻撃陣の流動的なポジショニングと素早いパス回しにマークが甘くなり、立て続けにシュートを浴びる。一方攻撃では、相手の鋭い出足から激しく体を寄せるディフェンスに阻まれ、第2クオーター(Q)序盤までに1―6と大差をつけられる。
何とか反撃したい東大は第2Q中盤以降、やや足が鈍った一橋守備陣に1対1のスピードで競り勝ち、高橋尚大選手(法・4年)などのゴールで2点差に迫る。しかし相手はゴール前の守りを強化。さらに得点後のフェイスオフでの敗北やファウルが相次ぎ、畳み掛けられない。両者点を取り合う展開になり第4Q約10分、東大がファウルで一時退場者を出したところで失点。6―10と突き放されて敗色濃厚となる。
ここで東大はゴール前の守備陣を減らした捨て身の攻撃に打って出る。すると田中克明選手(文・4年)と清水大和選手(文Ⅲ・2年)のゴールで2点を返したが、反撃もここまで。序盤のビハインドを最後まで取り返せずに敗北を喫した。
東大が予選リーグ2勝に終わったのはFINAL4進出を逃した2009年以来。8年ぶりの予選リーグ敗退が現実味を帯びてしまった。
(文・児玉祐基)
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